27.1.8. モデラーツール

警告

これらのツールは、モデルデザイナーでのみ利用可能です。プロセシングツールボックスでは使用できません。

27.1.8.1. 条件分け

モデルに条件分岐を追加し、式の評価結果に基づいてモデルのパーツを実行することができます。主にツールの依存関係からモデルのフローを制御するために使用します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

フィールド

BRANCH

[文字列]

条件の名前

フィールド

CONDITION

[式]

評価する式

出力

なし

Python コード

Algorithm ID: native:condition

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.2. ディレクトリの作成

ファイルシステム上に新しいディレクトリを作成します。ディレクトリは再帰的に作成され、指定された完全なディレクトリパスを構築するために、必要なすべての親ディレクトリを作成します。ディレクトリがすでに存在する場合は、エラーは発生しません。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

ディレクトリパス

PATH

[文字列]

作成するフォルダーのパス

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力

OUTPUT

[フォルダ]

作成されたフォルダ

Python コード

Algorithm ID: native:createdirectory

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.3. 地物フィルタ

入力レイヤの地物をフィルタし、ひとつ又は複数の出力にリダイレクトします。すべての入力レイヤに共通する属性名を知らない場合は、地物ジオメトリと $iduuid などの一般的なレコードメカニズムでのみフィルタリングが可能です。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ベクタ:任意]

入力レイヤ

出力とフィルタ

(ひとつ以上)

OUTPUT_<name of the filter>

[入力レイヤと同じ]

フィルタと出力レイヤと(フィルタの数だけ)。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力

(ひとつ以上)

native:filter_1:OUTPUT_<name of filter>

[入力レイヤと同じ]

フィルタリングされた地物を持つ出力レイヤ(フィルタの数だけ)。

Python コード

Algorithm ID: native:filter

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.4. 型によるフィルタ

レイヤを型によってフィルタします。入力されたレイヤーは、ベクタレイヤかラスタレイヤかによって異なる出力に向けられます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[レイヤ]

汎用マップレイヤ

出力

ラベル

名前

データ型

説明

ベクタ地物

オプション

VECTOR

[ベクタ]

互換性のある、入力のベクタレイヤ

ラスタレイヤ

オプション

RASTER

[ラスタ]

互換性のある、入力のラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:filterlayersbytype

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.5. レイヤをプロジェクトに読み込む

レイヤを現在のプロジェクトに読み込みます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

レイヤ

INPUT

[レイヤ]

凡例に読み込むレイヤ

ロードされたレイヤ名

NAME

[文字列]

読み込んだレイヤの名前

出力

ラベル

名前

データ型

説明

レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

読み込まれ(て名前を変更され)たレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:loadlayer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.6. 例外発生

例外を発生させ、モデルの実行を中止します。例外メッセージはカスタマイズ可能で、オプションとして式による条件も指定できます。条件式を指定する場合、式の結果がTrue である場合にのみ、例外を発生させます。False の場合には例外は発生せず、モデルの実行が継続します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

エラーメッセージ

MESSAGE

[文字列]

表示するメッセージ

条件式

オプション

CONDITION

[式]

評価する式

出力

ログパネルのメッセージ。

Python コード

Algorithm ID: native:raiseexception

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.7. メッセージを表示

NEW in 3.26

ログに情報メッセージを発生します。メッセージはカスタマイズ可能で、オプションとして式による条件も指定できます。条件式を指定する場合、式の結果がtrueである場合にのみメッセージがログに記録されます。結果がfalse の場合、メッセージは記録されません。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

情報メッセージ

MESSAGE

[文字列]

表示するメッセージ

条件式

オプション

CONDITION

[式]

評価する式

出力

ログパネルのメッセージ。

Python コード

Algorithm ID: native:raisemessage

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.8. 警告メッセージ出力

ログに警告メッセージを表示します。この警告メッセージはカスタマイズ可能で、オプションとして式による条件を指定できます。条件式を指定する場合、条件式がTrue である場合にのみ、警告メッセージを表示します。False の場合には警告は表示されません。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

エラーメッセージ

MESSAGE

[文字列]

表示するメッセージ

条件式

オプション

CONDITION

[式]

評価する式

出力

ログパネルのメッセージ。

Python コード

Algorithm ID: native:raisewarning

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.9. レイヤ名の変更

レイヤ名を変更します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

レイヤ

INPUT

[レイヤ]

名前を変更したいレイヤ

新しい名前

NAME

[文字列]

レイヤの新しい名前

出力

ラベル

名前

データ型

説明

レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

(名前を変更された)結果のレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:renamelayer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.10. ログをファイルに保存する

モデルの実行ログをファイルに保存します。オプションとして、HMTLフォーマットでログを出力できます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

HTMLフォーマットを使う

USE_HTML

[ブール値]

デフォルト: False

ログにHTML形式を使用します

出力

ラベル

名前

データ型

説明

ログファイル

OUTPUT

[文字列]

ログの保存先

Python コード

Algorithm ID: native:savelog

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.11. プロジェクト変数を設定

現在のプロジェクトの式変数を設定します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

変数名

NAME

[文字列]

変数の名前

変数値

VALUE

[文字列]

格納される値

出力

なし

Python コード

Algorithm ID: native:setprojectvariable

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.12. 文字列連結

プロセシングモデラー内で、2つの文字列を1つに連結します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力1

INPUT_1

[文字列]

1つ目の文字列

入力2

INPUT_2

[文字列]

2つめの文字列

出力

ラベル

名前

データ型

説明

連結文字列

CONCATENATION

[文字列]

連結された文字列

Python コード

Algorithm ID: native:stringconcatenation

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.8.13. 可変距離バッファ

警告

このアルゴリズムは非推奨です。代わりに バッファ(buffer) アルゴリズムを使用してください。

入力レイヤにある全ての地物のバッファ領域を計算します。

与えられた地物のバッファサイズは属性で定義されるため、異なる地物が異なるバッファサイズを持つことができます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ベクタ:任意]

入力ベクタレイヤ

距離フィールド

DISTANCE

[テーブルのフィールド:数値]

バッファの距離半径の属性

セグメント

SEGMENTS

[数値]

デフォルト: 5

丸みを帯びたオフセットの四分円を近似するために使用するセグメントの数を制御します

結果を融合する

DISSOLVE

[ブール値]

デフォルト: False

融合する最終的なバッファを選び、全ての入力地物をカバーする単独の地物にします。

../../../../_images/buffer_dissolve1.png

図 27.8 通常と融合したバッファ

線端スタイル

END_CAP_STYLE

[列挙型]

デフォルト: Round

バッファでラインの末端をどのように扱うかを制御します。

../../../../_images/buffer_cap_style.png

図 27.9 Round、flat、squareの線端スタイル

継ぎ目スタイル

JOIN_STYLE

[列挙型]

デフォルト: Round

ライン内の角をオフセットする際に、Round、Miter、Beveledのいずれの結合を使用するかを指定します。

miter制限

MITER_LIMIT

[数値]

デフォルト: 2.0

継ぎ目スタイルがMiterの場合にのみ適用され、Miter継ぎ目の作成時に使用するオフセット曲線からの最大距離を制御します。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

バッファポリゴンベクタレイヤ。

Python コード

Algorithm ID: qgis:variabledistancebuffer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。