27.1.9. ネットワーク解析
27.1.9.1. サービスエリア(始点レイヤ)
ポイントレイヤを始点として、ある距離または時間以内に到達可能なネットワークの全ての辺または辺の一部を返します。これにより、例えば、道路ネットワーク上で、指定された値以上のコスト(距離または時間)をかけずに移動できる場所はどこか、というようなネットワーク内のアクセス性を評価できます。
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
ネットワークを表すベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
対象となるネットワークを表すラインベクタレイヤ |
始点のベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ポイント] |
サービスエリア生成のための始点となる地物のポイントベクタレイヤ |
計算するパスの種類 |
|
[列挙型] デフォルト: 0 |
計算するパスの種類。次のいずれかです:
|
求めたい旅行コスト(最短なら単位は距離、最速なら単位は時間) |
|
[数値] デフォルト: 0 |
この値は、 最短 パスを求めたい場合には(ネットワークレイヤの単位での)距離として評価され、 最速 パスを求めたい場合には時間(単位は時間)として評価されます。 |
サービスエリア(線) |
|
[ベクタ:ライン] デフォルト: |
サービスエリアの出力ラインレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
サービスエリア(境界点) |
|
[ベクタ:ポイント] デフォルト: |
サービスエリアの境界ノードの出力ポイントレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
向きを示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] デフォルト: 0.0 |
ネットワークの辺の方向を指定するためのフィールド。 このフィールドで使用する値は、3つのパラメータ |
順方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
順方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
逆方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
逆方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
双方向の値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
双方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
デフォルトの方向 |
|
[列挙型] デフォルト: 2 |
地物の方向フィールドに値が設定されていないか、方向フィールドが設定されていない場合には、この方向値が使用されます。次のいずれかです:
|
速度を示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] |
最速パスを求める場合に、ネットワークの辺の速度( 地物が速度フィールドの値を持たないか、速度フィールドが設定されていない場合には、デフォルトの速度値( |
デフォルトの速度(km/h) |
|
[数値] デフォルト: 50.0 |
辺に速度フィールドが指定されていない場合に、移動時間の計算に使用する値 |
トポロジ許容値(接続しているとみなす点間距離) |
|
[数値] デフォルト: 0.0 |
指定された許容値よりも端点が接近している場合には、2つのラインは接続しているとみなします |
上限下限の点を含む |
|
[ブール値] デフォルト: False |
サービスエリア境界において、各辺について2点ずつのポイントレイヤ出力を作成します。点の1つは辺の始点で、2つ目は終点です。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
サービスエリア(境界点) |
|
[ベクタ:ポイント] |
サービスエリアの境界ノードの出力ポイントレイヤ |
サービスエリア(線) |
|
[ベクタ:ライン] |
開始点から指定されたコストで到達可能なネットワークの部分を表すラインレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: qgis:serviceareafromlayer
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.9.2. サービスエリア(始点を指定)
ポイントt地物を始点として、ある距離または時間以内に到達可能なネットワークの全ての辺または辺の一部を返します。これにより、例えば、道路ネットワーク上で、指定された値以上のコスト(距離または時間)をかけずに移動できる場所はどこか、というようなネットワーク内のアクセス性を評価できます。
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
ネットワークを表すベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
対象となるネットワークを表すラインベクタレイヤ |
始点 |
|
[座標] |
周辺のサービスエリアを計算するポイントの座標 |
計算するパスの種類 |
|
[列挙型] デフォルト: 0 |
計算するパスの種類。次のいずれかです:
|
求めたい旅行コスト(最短なら単位は距離、最速なら単位は時間) |
|
[数値] デフォルト: 0 |
この値は、 最短 パスを求めたい場合には(ネットワークレイヤの単位での)距離として評価され、 最速 パスを求めたい場合には時間(単位は時間)として評価されます。 |
サービスエリア(線) |
|
[ベクタ:ライン] デフォルト: |
サービスエリアの出力ラインレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
サービスエリア(境界点) |
|
[ベクタ:ポイント] デフォルト: |
サービスエリアの境界ノードの出力ポイントレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
向きを示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] デフォルト: 0.0 |
ネットワークの辺の方向を指定するためのフィールド。 このフィールドで使用する値は、3つのパラメータ |
順方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
順方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
逆方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
逆方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
双方向の値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
双方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
デフォルトの方向 |
|
[列挙型] デフォルト: 2 |
地物の方向フィールドに値が設定されていないか、方向フィールドが設定されていない場合には、この方向値が使用されます。次のいずれかです:
|
速度を示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] |
最速パスを求める場合に、ネットワークの辺の速度( 地物が速度フィールドの値を持たないか、速度フィールドが設定されていない場合には、デフォルトの速度値( |
デフォルトの速度(km/h) |
|
[数値] デフォルト: 50.0 |
辺に速度フィールドが指定されていない場合に、移動時間の計算に使用する値 |
トポロジ許容値(接続しているとみなす点間距離) |
|
[数値] デフォルト: 0.0 |
指定された許容値よりも端点が接近している場合には、2つのラインは接続しているとみなします |
上限下限の点を含む |
|
[ブール値] デフォルト: False |
サービスエリア境界において、各辺について2点ずつのポイントレイヤ出力を作成します。点の1つは辺の始点で、2つ目は終点です。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
サービスエリア(境界点) |
|
[ベクタ:ポイント] |
サービスエリアの境界ノードの出力ポイントレイヤ |
サービスエリア(線) |
|
[ベクタ:ライン] |
開始点から指定されたコストで到達可能なネットワークの部分を表すラインレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: native:serviceareafrompoint
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.9.3. 最短経路(始点レイヤから指定終点)
ベクタレイヤで定義された複数の始点から指定した終点までの最適経路(最短または最速)を計算します。
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
ネットワークを表すベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
対象となるネットワークを表すラインベクタレイヤ |
計算するパスの種類 |
|
[列挙型] デフォルト: 0 |
計算するパスの種類。次のいずれかです:
|
始点のベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ポイント] |
経路の始点として使用する地物のポイントベクタレイヤ |
終点 |
|
[座標] |
経路の終点を表すポイント地物 |
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
最短経路の出力ラインレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
向きを示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] デフォルト: 0.0 |
ネットワークの辺の方向を指定するためのフィールド。 このフィールドで使用する値は、3つのパラメータ |
順方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
順方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
逆方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
逆方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
双方向の値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
双方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
デフォルトの方向 |
|
[列挙型] デフォルト: 2 |
地物の方向フィールドに値が設定されていないか、方向フィールドが設定されていない場合には、この方向値が使用されます。次のいずれかです:
|
速度を示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] |
最速パスを求める場合に、ネットワークの辺の速度( 地物が速度フィールドの値を持たないか、速度フィールドが設定されていない場合には、デフォルトの速度値( |
デフォルトの速度(km/h) |
|
[数値] デフォルト: 50.0 |
辺に速度フィールドが指定されていない場合に、移動時間の計算に使用する値 |
トポロジ許容値(接続しているとみなす点間距離) |
|
[数値] デフォルト: 0.0 |
指定された許容値よりも端点が接近している場合には、2つのラインは接続しているとみなします |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
各始点から終点までの最短または最速経路のラインレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: native:shortestpathlayertopoint
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.9.4. 最短経路(指定始点から終点レイヤ)
指定した始点とポイントベクタレイヤで定義された複数の終点の間の最適経路(最短または最速)を計算します。
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
ネットワークを表すベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
対象となるネットワークを表すラインベクタレイヤ |
計算するパスの種類 |
|
[列挙型] デフォルト: 0 |
計算するパスの種類。次のいずれかです:
|
始点 |
|
[座標] |
経路の始点を表すポイント地物 |
終点のベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ポイント] |
経路の終点として使用する地物のポイントベクタレイヤ |
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
最短経路の出力ラインレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
向きを示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] デフォルト: 0.0 |
ネットワークの辺の方向を指定するためのフィールド。 このフィールドで使用する値は、3つのパラメータ |
順方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
順方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
逆方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
逆方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
双方向の値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
双方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
デフォルトの方向 |
|
[列挙型] デフォルト: 2 |
地物の方向フィールドに値が設定されていないか、方向フィールドが設定されていない場合には、この方向値が使用されます。次のいずれかです:
|
速度を示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] |
最速パスを求める場合に、ネットワークの辺の速度( 地物が速度フィールドの値を持たないか、速度フィールドが設定されていない場合には、デフォルトの速度値( |
デフォルトの速度(km/h) |
|
[数値] デフォルト: 50.0 |
辺に速度フィールドが指定されていない場合に、移動時間の計算に使用する値 |
トポロジ許容値(接続しているとみなす点間距離) |
|
[数値] デフォルト: 0.0 |
指定された許容値よりも端点が接近している場合には、2つのラインは接続しているとみなします |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
各始点から終点までの最短または最速経路のラインレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: native:shortestpathpointtolayer
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.9.5. 最短経路(指定始点から指定終点)
指定した始点と指定した終点の間の最適経路(最短または最速)を計算します。
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
ネットワークを表すベクタレイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
対象となるネットワークを表すラインベクタレイヤ |
計算するパスの種類 |
|
[列挙型] デフォルト: 0 |
計算するパスの種類。次のいずれかです:
|
始点 |
|
[座標] |
経路の始点を表すポイント地物 |
終点 |
|
[座標] |
経路の終点を表すポイント地物 |
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
最短経路の出力ラインレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
向きを示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] デフォルト: 0.0 |
ネットワークの辺の方向を指定するためのフィールド。 このフィールドで使用する値は、3つのパラメータ |
順方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
順方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
逆方向を示す値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
逆方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
双方向の値 オプション |
|
[文字列] デフォルト: '' (空の文字列) |
双方向の辺を識別するために方向フィールドに設定される値 |
デフォルトの方向 |
|
[列挙型] デフォルト: 2 |
地物の方向フィールドに値が設定されていないか、方向フィールドが設定されていない場合には、この方向値が使用されます。次のいずれかです:
|
速度を示す属性(フィールド) オプション |
|
[テーブルのフィールド:文字列] |
最速パスを求める場合に、ネットワークの辺の速度( 地物が速度フィールドの値を持たないか、速度フィールドが設定されていない場合には、デフォルトの速度値( |
デフォルトの速度(km/h) |
|
[数値] デフォルト: 50.0 |
辺に速度フィールドが指定されていない場合に、移動時間の計算に使用する値 |
トポロジ許容値(接続しているとみなす点間距離) |
|
[数値] デフォルト: 0.0 |
指定された許容値よりも端点が接近している場合には、2つのラインは接続しているとみなします |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
出力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
始点から終点までの最短または最速経路のラインレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: native:shortestpathpointtopoint
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。