27.1.11. ラスタ分析

27.1.11.1. ラスタ値のパーセントランク

単独の入力値に基づいて、ラスタのスタックのセル単位のパーセントランク値を計算し、出力ラスタに書き込みます。

各セル位置で指定された値は、入力ラスタのセル値を重ねてソートしてできたスタックのそれぞれの数値群の中で順位付けされます。スタック値の分布から外れた値については、その値をセル値群の中で順位付けすることができないため、アルゴリズムはNoDataを返します。

百分位数の計算には二つの方法があります:

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.INC)

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.EXC)

線形補間法は、異なる値にユニークなパーセントランクを返します。どちらの補間法も、LibreOffice やMicrosoft Excelで実装されている同様の方法に準じています。

出力ラスタの範囲と解像度は、参照ラスタによって決まります。参照ラスタレイヤのセルサイズと一致しない入力ラスタレイヤは、最近傍再サンプリングを使用して再サンプリングされます。「NoDataを無視」パラメータが設定されていない場合、入力レイヤのいずれかに NoData 値があると、NoData セル出力になります。出力されるラスタのデータ型は常に Float32 となります。

../../../../_images/percentrankfromvalue.png

図 27.10 パーセントランク値 = 1。NoData セル(灰色)は無視されます。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

方法

METHOD

[列挙型]

デフォルト: 0

百分位数の計算の方法

  • 0 --- 線形内挿 (PERCENTRANK.INC)

  • 1 --- 線形内挿 (PERCENTRANK.EXC)

VALUE

[数値]

デフォルト: 10.0

入力ラスタのセル値を重ねてソートしてできたスタックのそれぞれの数値群の中で順位付けする数値

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: True

チェックしないとき、入力レイヤのNoDataセルは出力レイヤのNoDataセルとなります

スナップで参照するレイヤ

REFERENCE_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に使用する参照レイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ)

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

OUTPUT_NODATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:cellstackpercentrankfromvalue

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.2. セルスタックの百分位数

ラスタのスタックの、セル単位のパーセンタイル値を計算し、その結果を出力ラスタに書き込みます。返すパーセンタイルは、パーセンタイル入力値(0から1までの範囲)によって決まります。各セル位置で、入力ラスタのセル値を重ねてソートしてできたスタックからそれぞれの値を使って、指定されたパーセンタイルを求めます。

パーセンタイルの計算には三つの方法があります:

  • 最近傍ランク: 指定されたパーセンタイル値に最も近い値を返します

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.INC)

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.EXC)

線形補間法は、異なるパーセンタイルにユニークな値を返します。どちらの補間法も LibreOffice やMicrosoft Excelで実装されているそれぞれの方法に従っています。

出力ラスタの範囲と解像度は、参照ラスタによって決まります。参照ラスタレイヤのセルサイズと一致しない入力ラスタレイヤは、最近傍再サンプリングを使用して再サンプリングされます。「NoDataを無視」パラメータが設定されていない場合、入力レイヤのいずれかに NoData 値があると、NoData セル出力になります。出力されるラスタのデータ型は常に Float32 となります。

../../../../_images/percentile.png

図 27.11 パーセンタイル = 0.25. NoData セル(灰色)は無視されます。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

方法

METHOD

[列挙型]

デフォルト: 0

百分位数の計算の方法

  • 0 -- 最近傍ランク: 指定されたパーセンタイルに最も近い値を返します

  • 1 -- 線形内挿 (PERCENTILE.INC)

  • 2 -- 線形内挿 (PERCENTILE.EXC)

百分位数

VALUE

[数値]

デフォルト: 0.25

入力ラスタのセル値を重ね、ソートしてできたスタックのそれぞれの数値群の中で順位付けした数値。0と1の間。

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: True

チェックしないとき、入力レイヤのNoDataセルは出力レイヤのNoDataセルとなります

スナップで参照するレイヤ

REFERENCE_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に使用する参照レイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ)

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

OUTPUT_NODATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:cellstackpercentile

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.3. セルスタック:ラスタ値のパーセントランク

ラスタのスタックのセル単位のパーセントランク値を、入力値ラスタに基づいて計算し、出力ラスタに書き出します。

各セル位置において、値ラスタの現在の値は、入力ラスタの全てのセル値を重ねてソートしたスタックのそれぞれの数値群の中で順位付けされます。スタック値の分布から外れた値は、セル値の中で順位付けできないので、 アルゴリズムは NoData を返します。

百分位数の計算には二つの方法があります:

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.INC)

  • 線形内挿 (PERCENTRANK.EXC)

線形補間法は、異なるパーセンタイルにユニークな値を返します。どちらの補間法も LibreOffice やMicrosoft Excelで実装されているそれぞれの方法に従っています。

出力ラスタの範囲と解像度は、参照ラスタによって決まります。参照ラスタレイヤのセルサイズと一致しない入力ラスタレイヤは、最近傍再サンプリングを使用して再サンプリングされます。「NoDataを無視」パラメータが設定されていない場合、入力レイヤのいずれかに NoData 値があると、NoData セル出力になります。出力されるラスタのデータ型は常に Float32 となります。

../../../../_images/percentrankfromrasterlayer.png

図 27.12 値ラスタレイヤセルを順位付けします。NoData セル(灰色)は無視されます。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

入力ラスタ

INPUT_VALUE_RASTER

[ラスタ]

重ねられたレイヤのスタックの中で値を順位付けするレイヤ

対象バンド

VALUE_RASTER_BAND

[整数]

デフォルト: 1

比較する「入力ラスタ」のバンド

方法

METHOD

[列挙型]

デフォルト: 0

百分位数の計算の方法

  • 0 --- 線形内挿 (PERCENTRANK.INC)

  • 1 --- 線形内挿 (PERCENTRANK.EXC)

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: True

チェックしないとき、入力レイヤのNoDataセルは出力レイヤのNoDataセルとなります

スナップで参照するレイヤ

REFERENCE_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に使用する参照レイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ)

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

OUTPUT_NODATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:cellstackpercentrankfromrasterlayer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.4. セル統計量

入力ラスタレイヤに基づいてセル毎の統計量を計算し、出力ラスタの各セルに結果の統計量を書き込みます。各セル位置において、入力ラスタのセルの値の全ての重ね合わせに対する関数値で出力値が定義されます。

デフォルトでは、任意の入力レイヤにnodataセルがあると、出力ラスタはnodataセルとなります。 nodataを無視する オプションにチェックが入っている場合は、nodataの入力値は統計量の計算において無視されます。これにより、ある位置ですべての入力レイヤがnodataのセルである場合に、結果がnodataのセルとなります。

スナップで参照するレイヤ パラメータは、出力ラスタの作成時に参照として使用する既存のラスタレイヤを指定します。出力ラスタは、このレイヤと同じ範囲、CRS、およびピクセル寸法を持ちます。

統計量計算の詳細: 参照ラスタレイヤのセルサイズと一致しない入力ラスタレイヤについては、 最近傍リサンプリング を使用して値がリサンプリングされます。出力ラスタのデータ型は、入力ラスタデータセットのうち最も複雑なデータ型になります。ただし、 平均標準偏差分散(Variance) は入力の浮動小数点型に応じて常に Float32 または Float64 となり、 カウント(Count)種類(Variety) は常に Int32 となります。

  • カウント(Count) :カウント統計は、現在のセル位置で nodata 値以外のセルの数になります。

  • 中央値 :入力レイヤのセルが偶数個の場合には、中央値はセル入力値を並べた中央の2つの値の算術平均で計算されます。

  • 最稀値(Minority)/最頻値(Majority) :最稀値や最頻値が一つに決まらない場合には、入力セルの値がすべて等しいのでない限り、結果は nodata となります。

../../../../_images/cell_statistics_all_stats.png

図 27.13 全ての統計関数の例。 nodata (灰色)セルが考慮される

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

入力ラスタレイヤ

統計量

STATISTIC

[列挙型]

デフォルト: 0

利用可能な統計量。オプションは次のとおり:

  • 0 --- 合計

  • 1 --- カウント(Count)

  • 2 --- 平均

  • 3 --- 中央値

  • 4 --- 標準偏差

  • 5 --- 分散(Variance)

  • 6 --- 最小値

  • 7 --- 最大

  • 8 --- 最稀値(Minority)

  • 9 --- 最頻値(Majority)

  • 10 --- 範囲(Range)

  • 11 --- 種類(Variety)

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: True

nodataの存在を無視してすべてのセルの統計量を計算します。

スナップで参照するレイヤ

REF_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に参照するレイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ等)

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

オプション

OUTPUT_NO_DATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:cellstatistics

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.5. ラスタスタックの値の一致頻度

入力ラスタスタックの値が値ラスタレイヤの値と一致する頻度(回数)をセル単位で評価します。出力ラスタの範囲と解像度は入力ラスタと同じで、データ型は常に Int32 です。

データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行います。解析に他のバンドを使用したい場合には、GDALを使用してください。出力のnodata値は手入力で設定できます。

../../../../_images/equaltofrequency.png

図 27.14 出力ラスタの各セルについて、セルの値はラスタスタックのラスタの値が対応する値ラスタと同じである回数を表す。 nodata セル(灰色)が考慮される

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT_VALUE_RASTER

[ラスタ]

サンプリングするレイヤ群に対する参照レイヤとなる、入力値レイヤ

対象バンド

INPUT_VALUE_RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

値を取得したいバンドを選択します

入力ラスタ(複数)

INPUT_RASTERS

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

チェックを入れない場合、値ラスタやデータレイヤスタックにnodataセルが一つでもあれば、出力ラスタはnodataセルとなります。

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

オプション

OUTPUT_NO_DATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

同じ出現頻度のセル数

FOUND_LOCATIONS_COUNT

[数値]

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[数値]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

有効セルの場所の平均頻度

MEAN_FREQUENCY_PER_LOCATION

[数値]

値の頻度

OCCURRENCE_COUNT

[数値]

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:equaltofrequency

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.6. ラスタのファジー化(gaussian membership)

ガウシアンメンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。ガウシアンメンバーシップ関数は、 gaussian_formula で定義されます。ここで、 f1 は拡がり、 f2 は中点を表します。

../../../../_images/gaussianimage.png

図 27.15 ラスタのファジー化の例。入力ラスタソース:Land Tirol - data.tirol.gv.at

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Function midpoint

FUZZYMIDPOINT

[数値]

デフォルト: 10

ガウス関数の中点

Function spread

FUZZYSPREAD

[数値]

デフォルト: 0.01

ガウス関数の拡がり

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrastergaussianmembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.7. ラスタのファジー化(large membership)

largeメンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。largeメンバーシップ関数は、 fuzzy_large_formula で定義されます。ここで、 f1 は拡がり、 f2 は中点を表します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Function midpoint

FUZZYMIDPOINT

[数値]

デフォルト: 50

large関数の中点

Function spread

FUZZYSPREAD

[数値]

デフォルト: 5

large関数の拡がり

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrasterlargemembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.8. ラスタのファジー化(linear membership)

線形メンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。線形メンバーシップ関数は、 fuzzy_linear_formula で定義されます。ここで、 a は下限、 b は上限を表します。この式は、上下限の間でピクセル値を線形変換してメンバーシップ値を割り当てます。下限よりも小さなピクセル値はメンバーシップ値0、上限よりも大きなピクセル値はメンバーシップ値1となります。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Low fuzzy membership bound

FUZZYLOWBOUND

[数値]

デフォルト: 0

線形関数の下限

High fuzzy membership bound

FUZZYHIGHBOUND

[数値]

デフォルト: 1

線形関数の上限

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrasterlinearmembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.9. ラスタのファジー化(near membership)

nearメンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。nearメンバーシップ関数は、 near_formula で定義されます。ここで、 f1 は拡がり、 f2 は中点を表します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Function midpoint

FUZZYMIDPOINT

[数値]

デフォルト: 50

near関数の中点

Function spread

FUZZYSPREAD

[数値]

デフォルト: 0.01

near関数の拡がり

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrasternearmembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.10. ラスタのファジー化(power membership)

べき乗メンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。べき乗メンバーシップ関数は、 power_formula で定義されます。ここで、 a は下限、 b は上限、 f1 は指数を表します。この式は、上下限の間でピクセル値をべき乗変換してメンバーシップ値を割り当てます。下限よりも小さなピクセル値はメンバーシップ値0、上限よりも大きなピクセル値はメンバーシップ値1となります。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Low fuzzy membership bound

FUZZYLOWBOUND

[数値]

デフォルト: 0

べき乗関数の下限

High fuzzy membership bound

FUZZYHIGHBOUND

[数値]

デフォルト: 1

べき乗関数の上限

High fuzzy membership bound

FUZZYEXPONENT

[数値]

デフォルト: 2

べき乗関数の指数

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrasterpowermembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.11. ラスタのファジー化(small membership)

smallメンバーシップ関数を使用して入力ラスタの各ピクセルにメンバーシップ値を割り当てることにより、入力ラスタをファジー化されたラスタに変換します。メンバーシップ値は0から1の範囲の値です。ファジー化されたラスタにおいて、値0はメンバーではないこと、値1は完全にメンバーであることを意味しています。smallメンバーシップ関数は、 small_formula で定義されます。ここで、 f1 は拡がり、 f2 は中点を表します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ファジー化したいバンドを選択してください。

Function midpoint

FUZZYMIDPOINT

[数値]

デフォルト: 50

small関数の中点

Function spread

FUZZYSPREAD

[数値]

デフォルト: 5

small関数の拡がり

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:fuzzifyrastersmallmembership

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.12. ラスタスタックの値の超過頻度

入力ラスタスタックの値が値ラスタレイヤの値よりも大きい頻度(回数)をセル単位で評価します。出力ラスタの範囲と解像度は入力ラスタと同じで、データ型は常に Int32 です。

データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行います。解析に他のバンドを使用したい場合には、GDALを使用してください。出力のnodata値は手入力で設定できます。

../../../../_images/greaterthanfrequency.png

図 27.16 出力ラスタの各セルについて、セルの値はラスタスタックのラスタの値が対応する値ラスタよりも大きい回数を表す。 nodata セル(灰色)が考慮される

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT_VALUE_RASTER

[ラスタ]

サンプリングするレイヤ群に対する参照レイヤとなる、入力値レイヤ

対象バンド

INPUT_VALUE_RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

値を取得したいバンドを選択します

入力ラスタ(複数)

INPUT_RASTERS

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

チェックを入れない場合、値ラスタやデータレイヤスタックにnodataセルが一つでもあれば、出力ラスタはnodataセルとなります。

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

オプション

OUTPUT_NO_DATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

同じ出現頻度のセル数

FOUND_LOCATIONS_COUNT

[数値]

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[数値]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

有効セルの場所の平均頻度

MEAN_FREQUENCY_PER_LOCATION

[数値]

値の頻度

OCCURRENCE_COUNT

[数値]

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:greaterthanfrequency

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.13. ラスタスタックの最大値の位置

入力ラスタスタック内で最大値をとるラスタの位置をセル単位で評価します。位置のカウントは1から始まり、入力ラスタの総数までの値をとります。このアルゴリズムでは、入力ラスタの順序が関係します。複数のラスタが最大値となる場合、最初のラスタが位置の値として使用されます。

データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行います。解析に他のバンドを使用したい場合には、GDALを使用してください。ラスタレイヤスタックのセルにnodataが一つでもあれば、 "nodataを無視する" パラメータにチェックを入れていない限りは、出力ラスタはnodataセルとなります。出力のnodata値は手入力で設定できます。出力ラスタの範囲と解像度は参照ラスタレイヤで定義され、データ型は常に Int32 です。

../../../../_images/highestposition.png

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ(複数)

INPUT_RASTERS

[ラスタ] [リスト]

比較を行うラスタレイヤのリスト

スナップで参照するレイヤ

REFERENCE_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に使用する参照レイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ)

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

チェックを入れない場合、データレイヤスタックにnodataセルが一つでもあれば、出力ラスタはnodataセルとなります。

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

結果の出力レイヤを指定します。つぎのいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

OUTPUT_NODATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

Algorithm ID: native:highestpositioninrasterstack

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.14. ラスタスタックの値の未満頻度

入力ラスタスタックの値が値ラスタレイヤの値よりも小さい頻度(回数)をセル単位で評価します。出力ラスタの範囲と解像度は入力ラスタと同じで、データ型は常に Int32 です。

データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行います。解析に他のバンドを使用したい場合には、GDALを使用してください。出力のnodata値は手入力で設定できます。

../../../../_images/lessthanfrequency.png

図 27.17 出力ラスタの各セルについて、セルの値はラスタスタックのラスタの値が対応する値ラスタよりも小さい回数を表す。 nodata セル(灰色)が考慮される

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT_VALUE_RASTER

[ラスタ]

サンプリングするレイヤ群に対する参照レイヤとなる、入力値レイヤ

対象バンド

INPUT_VALUE_RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

値を取得したいバンドを選択します

入力ラスタ(複数)

INPUT_RASTERS

[ラスタ] [リスト]

評価したいラスタレイヤ群。データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合には、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行う

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

チェックを入れない場合、値ラスタやデータレイヤスタックにnodataセルが一つでもあれば、出力ラスタはnodataセルとなります。

出力レイヤ

OUTPUT

[入力レイヤと同じ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

オプション

OUTPUT_NO_DATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

同じ出現頻度のセル数

FOUND_LOCATIONS_COUNT

[数値]

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[数値]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

有効セルの場所の平均頻度

MEAN_FREQUENCY_PER_LOCATION

[数値]

値の頻度

OCCURRENCE_COUNT

[数値]

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:lessthanfrequency

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.15. ラスタスタックの最小値の位置

入力ラスタスタック内で最小値をとるラスタの位置をセル単位で評価します。位置のカウントは1から始まり、入力ラスタの総数までの値をとります。このアルゴリズムでは、入力ラスタの順序が関係します。複数のラスタが最小値となる場合、最初のラスタが位置の値として使用されます。

データラスタスタックにマルチバンドラスタを使用する場合、このアルゴリズムは常にラスタの最初のバンドに対して解析を行います。解析に他のバンドを使用したい場合には、GDALを使用してください。ラスタレイヤスタックのセルにnodataが一つでもあれば、 "nodataを無視する" パラメータにチェックを入れていない限りは、出力ラスタはnodataセルとなります。出力のnodata値は手入力で設定できます。出力ラスタの範囲と解像度は参照ラスタレイヤで定義され、データ型は常に Int32 です。

../../../../_images/lowestposition.png

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ(複数)

INPUT_RASTERS

[ラスタ] [リスト]

比較を行うラスタレイヤのリスト

スナップで参照するレイヤ

REFERENCE_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に使用する参照レイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ)

nodataを無視する

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

チェックを入れない場合、データレイヤスタックにnodataセルが一つでもあれば、出力ラスタはnodataセルとなります。

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

結果の出力レイヤを指定します。つぎのいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

OUTPUT_NODATA_VALUE

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

Python コード

アルゴリズムID: native:lowestpositioninrasterstack

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.16. 複数ラスタのAND論理値

一連の入力ラスタの論理 AND を計算します。あるピクセルについて、すべての入力ラスタが非ゼロ値をもつ場合、そのピクセルは出力ラスタで 1 になります。入力ラスタのいずれかに 0 値がある場合、そのピクセルは出力ラスタで 0 になります。

参照レイヤパラメータには、出力ラスタの作成時に参照として使用する既存のラスタレイヤを指定します。出力ラスタは、このレイヤと同じ範囲、CRS、およびピクセル寸法を持ちます。

デフォルトでは、任意の入力レイヤにnodataピクセルがあると、出力ラスタはnodataピクセルとなります。 nodataをfalseとみなす オプションにチェックが入っている場合には、nodataの入力値は入力値 0 と同じものとして扱われます。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

入力ラスタレイヤのリスト

スナップで参照するレイヤ

REF_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に参照するレイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ等)

nodataをfalseとみなす

NODATA_AS_FALSE

[ブール値]

デフォルト: False

演算を実行する際に、入力ファイルのnodata値を0として扱います

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

結果の出力レイヤを指定します。つぎのいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

NO_DATA

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 5

出力ラスタのデータ型。オプションは以下のとおり:

  • 0 -- Byte (符号なし8ビット整数 (quint8))

  • 1 -- Int16 (符号付き16ビット整数 (qint16))

  • 2 -- UInt16 (符号なし16ビット整数 (quint16))

  • 3 --- Int32

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 6 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 7 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 8 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 9 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 10 -- CFloat64 (複素数 Float64)

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

出力

ラベル

名前

データ型

説明

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

nodataピクセルの数

NODATA_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのnodataピクセルの数

Trueのピクセル数

TRUE_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのTrueピクセル(value=1)の数

Falseのピクセル数

FALSE_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのFalseピクセル(value=0)の数

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:rasterbooleanand

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.17. 複数ラスタのOR論理値

一連の入力ラスタの論理 OR を計算します。あるピクセルについて、すべての入力ラスタがゼロ値をもつ場合、そのピクセルは出力ラスタで 0 になります。入力ラスタのいずれかに 1 値がある場合、そのピクセルは出力ラスタで 1 になります。

参照レイヤパラメータには、出力ラスタの作成時に参照として使用する既存のラスタレイヤを指定します。出力ラスタは、このレイヤと同じ範囲、CRS、およびピクセル寸法を持ちます。

デフォルトでは、任意の入力レイヤにnodataピクセルがあると、出力ラスタはnodataピクセルとなります。 nodataをfalseとみなす オプションにチェックが入っている場合には、nodataの入力値は入力値 0 と同じものとして扱われます。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ] [リスト]

入力ラスタレイヤのリスト

スナップで参照するレイヤ

REF_LAYER

[ラスタ]

出力レイヤの作成に参照するレイヤ(範囲、CRS、ピクセルの大きさ等)

nodataをfalseとみなす

NODATA_AS_FALSE

[ブール値]

デフォルト: False

演算を実行する際に、入力ファイルのnodata値を0として扱います

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

結果の出力レイヤを指定します。つぎのいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

NO_DATA

[数値]

デフォルト: -9999.0

出力レイヤのnodataに使用する値

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 5

出力ラスタのデータ型。オプションは以下のとおり:

  • 0 -- Byte (符号なし8ビット整数 (quint8))

  • 1 -- Int16 (符号付き16ビット整数 (qint16))

  • 2 -- UInt16 (符号なし16ビット整数 (quint16))

  • 3 --- Int32

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 6 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 7 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 8 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 9 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 10 -- CFloat64 (複素数 Float64)

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

出力

ラベル

名前

データ型

説明

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[crs]

出力ラスタレイヤの座標参照系

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

nodataピクセルの数

NODATA_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのnodataピクセルの数

Trueのピクセル数

TRUE_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのTrueピクセル(value=1)の数

Falseのピクセル数

FALSE_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのFalseピクセル(value=0)の数

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

結果が含まれる出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:rasterbooleanor

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.18. ラスタ計算機

ラスタレイヤを使用して代数演算を実行します。

結果のレイヤは、式に従って計算された値になります。式には、数値、演算子、現在のプロジェクト内の任意のレイヤへの参照を含めることができます。

注釈

バッチ処理インターフェイス または QGIS Python コンソール から計算機を使用するときは、使用するファイルを指定する必要があります。対応するレイヤは、ファイルのベース名を使用して参照されます(フルパスなし)。例えば、 path/to/my/rasterfile.tif にあるレイヤーを使用している場合、そのレイヤーの最初のバンドは rasterfile.tif@1 として参照されます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

レイヤ

GUI版のみ

凡例に読み込まれているすべてのラスタレイヤのリストが表示されます。これを使って式ボックスに入力できます(ダブルクリックで追加)。ラスタレイヤは、 layer_name@band_number のように、その名前とバンド番号で参照されます。例えば、 DEM という名前のレイヤの最初のバンドは、 DEM@1 という名前で参照されます。

演算子

GUI版のみ

電卓のようなボタンがあり、これを使って式ボックスに入力できます。

EXPRESSION

[文字列]

出力ラスタレイヤの計算に使用する式。用意されている演算子ボタンを使用して、このボックスに式を直接入力できます。

定義済みの式

GUI版のみ

定義済みの NDVI 式を使用したり、新たに式を定義して計算できます。 追加... ボタンを押すと、定義済みの式を読み込みます(さらにパラメータの設定ができます)。 保存... ボタンを押すと、新しい式を定義できます。

Reference layer(s) (used for automated extent, cellsize, and CRS)

オプション

LAYERS

[ラスタ] [リスト]

範囲やセルサイズ、CRSを取得するために使用するレイヤ。このボックスでレイヤを選択すると、その他全てのパラメータを手入力せずに済みます。ラスタレイヤは、 layer_name@band_number のように、その名前とバンド番号で参照されます。例えば、 DEM という名前のレイヤの最初のバンドは、 DEM@1 という名前で参照されます。

Cell size (use 0 or empty to set it automatically)

オプション

CELLSIZE

[数値]

出力ラスタレイヤのセルサイズ。セルサイズが指定されていない場合は、選択した参照レイヤの最小セルサイズが使用されます。セルサイズは、X軸とY軸の両方で同じ長さです。

出力領域

オプション

EXTENT

[範囲]

出力ラスタレイヤの空間範囲を指定します。範囲が指定されていない場合は、選択された参照レイヤを全てカバーする最小範囲が使用されます。

利用できる方法:

  • レイヤーから計算...: 現在のプロジェクトに読み込まれたレイヤの範囲を使用します。

  • レイアウトマップから計算...: アクティブなプロジェクト内の レイアウト地図アイテム の範囲を使用します。

  • ブックマークから計算...:保存された ブックマーク の範囲を使用します。

  • 現在のキャンバス領域を使用

  • キャンバスに描画: 考慮する領域を区切る矩形をクリック&ドラッグします。

  • xmin, xmax, ymin, ymax として座標を入力

Output CRS

オプション

CRS

[crs]

出力ラスタレイヤのCRS。出力CRSが指定されていない場合は、最初の参照レイヤのCRSが使用されます。

出力

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力

OUTPUT

[ラスタ]

計算した値の出力ラスタファイル。

Python コード

Algorithm ID: qgis:rastercalculator

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.19. ラスタレイヤのプロパティ

指定されたラスタレイヤの基本プロパティ(範囲、ピクセル単位の大きさ、(地図単位での)ピクセルの寸法、バンド数、データなし値)を返します。

このアルゴリズムは、モデル内の他のアルゴリズムへの入力値として使用するために、これらの有用なプロパティを抽出する手段として使用することを意図しています。例えば、存在するラスタのピクセルの大きさをGDALラスタアルゴリズムに渡すことができます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

オプション

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:未設定

特定のバンドのプロパティも返すかどうか。バンドが指定された場合、選択されたバンドのnoData値も返されます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

ラスタにあるバンドの数

BAND_COUNT

[数値]

ラスタにあるバンドの数

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

CRSによるラスタレイヤの範囲

バンドは設定されたNoData値を持っている

HAS_NODATA_VALUE

[ブール値]

ラスタレイヤが選択されたバンドにNODATAピクセル用に設定された値を持っているかどうかを示す

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

ラスタレイヤにあるカラムの数

バンドのNoData値

NODATA_VALUE

[数値]

(設定されていれば、)選択したバンドにおける、NoDataピクセルの値

マップの単位によるピクセルの大きさ(高さ)

PIXEL_HEIGHT

[整数]

ピクセルのマップの単位による垂直方向の大きさ

マップの単位によるピクセルの大きさ(幅)

PIXEL_WIDTH

[整数]

ピクセルのマップの単位による水平方向の大きさ

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

ラスタレイヤにある行の数

x座標の最大

X_MAX

[数値]

x座標の最小

X_MIN

[数値]

y座標の最大

Y_MAX

[数値]

y座標の最小

Y_MIN

[数値]

Python コード

Algorithm ID: native:rasterlayerproperties

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.20. ラスタレイヤの統計量

ラスタレイヤの指定したバンドの値に関する基本統計量を計算します。結果は プロセシング ► 結果ビューア メニューに読み込まれます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:入力レイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、統計量を計算したいバンドを選択してください。

統計量の出力

OUTPUT_HTML_FILE

[html]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ファイルの指定:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

最大値

MAX

[数値]

平均値

MEAN

[数値]

最小値

MIN

[数値]

統計量の出力

OUTPUT_HTML_FILE

[html]

出力ファイルには以下の情報が含まれます:

  • 分析済みファイル : ラスタレイヤのパス

  • 最小値 : ラスタの最小値

  • 最大値 : ラスタの最大値

  • 範囲 : 最大値と最小値の差

  • 合計 : 値の総和

  • 平均値 : 値の平均

  • 標準偏差 : 値の標準偏差

  • 平方和 : 各値と全体の平均値との差の二乗の合計

範囲

RANGE

[数値]

標準偏差

STD_DEV

[数値]

合計

SUM

[数値]

平方和

SUM_OF_SQUARES

[数値]

Python コード

Algorithm ID: native:rasterlayerstatistics

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.21. ラスタレイヤのユニーク値

指定したラスタレイヤの値ごとの個数と面積を返します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:入力レイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、統計量を計算したいバンドを選択してください。

ユニーク値の集計出力

OUTPUT_HTML_FILE

[ファイル]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ファイルの指定:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

ユニーク値の表

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

デフォルト: [出力をスキップ]

ユニーク値のテーブルの指定:

  • 出力をスキップ

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

nodataピクセルの数

NODATA_PIXEL_COUNT

[数値]

出力ラスタレイヤのNODATAピクセルの数

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[整数]

出力ラスタレイヤのピクセル数

ユニーク値の集計出力

OUTPUT_HTML_FILE

[html]

出力HTMLファイルには以下の情報が含まれます:

  • 分析ファイル : ラスタレイヤのパス

  • 範囲 : 範囲のx最小値、y最小値、x最大値、y最大値の座標

  • 投影法 : レイヤの投影法

  • 幅(ピクセル単位): 列の数と、ピクセルの幅サイズ

  • 高さ(ピクセル単位): 行の数と、ピクセルの高さサイズ

  • 総ピクセル数 : すべてのピクセルの個数

  • nodataピクセルの数 : nodata値を持つピクセルの個数

ユニーク値の表

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

テーブルには3つのカラムがあります:

  • value: ピクセルの値

  • count: その値のピクセル数

  • m2: その値のピクセルの総面積(平方メートル単位)

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:rasterlayeruniquevaluesreport

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.22. ゾーン統計量(ラスタ)

別のラスタレイヤで定義されたゾーンで分類して、ラスタレイヤの値の統計量を計算します。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、統計量を計算したいバンドを選択してください。

ゾーン統計の対象レイヤ

ZONES

[ラスタ]

ゾーンを定義するラスタレイヤ。ゾーンとは、同じピクセル値を持つ連続したピクセルです。

対象バンド

ZONES_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、ゾーンを定義するバンドを選択してください。

統計量の出力

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

デフォルト: [一時レイヤを作成]

出力レポートを指定します。次のいずれかです:

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

スナップで参照するレイヤ

オプション

REF_LAYER

[列挙型]

デフォルト: 0

出力レイヤのゾーンの判定時に参照点として用いる重心の計算に使用するラスタレイヤ。次のいずれかです:

  • 0 --- 入力レイヤ:ゾーンは、ソースラスタレイヤから各ピクセルの重心でゾーンラスタレイヤの値をサンプリングすることによって決定されます

  • 1 --- ゾーンレイヤ:入力ラスタレイヤは、ゾーンラスタレイヤの各ピクセルの重心でサンプリングされます

出力

ラベル

名前

データ型

説明

CRS権限識別子

CRS_AUTHID

[文字列]

出力ラスタレイヤの座標参照系

領域

EXTENT

[文字列]

出力ラスタレイヤの空間範囲

高さ(ピクセル単位)

HEIGHT_IN_PIXELS

[整数]

出力ラスタレイヤの行数

nodataピクセルの数

NODATA_PIXEL_COUNT

[数値]

出力ラスタレイヤのNODATAピクセルの数

統計量の出力

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

出力レイヤには 各ゾーンについての 以下の情報が含まれます:

  • m2: ゾーンの面積(単位はラスタの長さ単位の二乗)

  • sum: ゾーン内のピクセル値の総和

  • count: ゾーン内のピクセルの個数

  • min: ゾーン内のピクセル値の最小値

  • max: ゾーン内のピクセル値の最大値

  • mean: ゾーン内のピクセル値の平均値

総ピクセル数

TOTAL_PIXEL_COUNT

[数値]

出力ラスタレイヤのピクセル数

幅(ピクセル単位)

WIDTH_IN_PIXELS

[数値]

出力ラスタレイヤの列数

Python コード

Algorithm ID: native:rasterlayerzonalstats

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.23. ラスタのサーフェス体積

指定したベースレベルを基準とした、ラスタサーフェスの下の体積を計算します。主に数値標高モデル(DEM)で便利なアルゴリズムです。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

サーフェスを表す入力ラスタ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、サーフェスを定義するバンドを選択してください。

基準値(ベースレベル)

LEVEL

[数値]

デフォルト: 0.0

ベース、あるいは基準値を定義します。この基準値は、 方法 パラメータ(以下参照)に応じた体積計算に用いられます。

方法

METHOD

[列挙型]

デフォルト: 0

ラスタピクセル値と 基準値 の差による体積計算の方法を定義します。オプションは次のとおり:

  • 0 --- 基準値を超える場合だけ:基準値を上回るピクセルのみが体積に加算されます。

  • 1 --- 基準値を下回る場合だけ:基準値を下回るピクセルのみが体積に加算されます。

  • 2 --- 基準値を下回る場合は減算:基準値を上回るピクセルは体積に加算され、基準値を下回るピクセルは体積から減算されます。

  • 3 --- 基準値を下回る場合は加算:ピクセル値が基準値より上か下かに関わらず、体積に加算します。これは、ピクセル値と基準値の差の絶対値による合計と等しいです。

体積計算のレポート

OUTPUT_HTML_FILE

[html]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力HTMLレポートを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

体積計算の表

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

デフォルト: [出力をスキップ]

出力テーブルを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

体積

VOLUME

[数値]

計算された体積

領域(Area)

AREA

[数値]

面積をマップ単位の2乗で表した値

ピクセル数

PIXEL_COUNT

[数値]

解析したピクセルの合計数

体積計算のレポート

OUTPUT_HTML_FILE

[html]

HTML形式の出力レポート(体積、面積、ピクセル数を含む)

体積計算の表

OUTPUT_TABLE

[テーブル]

出力テーブル(体積、面積、ピクセル数を含む)

Python コード

Algorithm ID: native:rastersurfacevolume

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.24. 属性テーブルによる再分類

ベクタテーブルで指定された値の範囲に基づいて新しいクラス値を割り当てて、ラスタバンドを再分類します。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

ラスタレイヤ

INPUT_RASTER

[ラスタ]

再分類するラスタレイヤ

バンド番号

RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:ラスタレイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、再分類したいバンドを選択してください。

クラス区分のテーブルを含むレイヤ

INPUT_TABLE

[ベクタ:任意]

分類に使用する値を含むベクタレイヤ

区分の下限を示す属性(フィールド)

MIN_FIELD

[テーブルのフィールド:数値]

クラス範囲の最小値を持つフィールド。最も低い値を取り込むには -inf を使います。

区分の上限を示す属性(フィールド)

MAX_FIELD

[テーブルのフィールド:数値]

クラス範囲の最大値を持つフィールド。最も高い値を取り込むには inf を使います。

クラスを示す属性(フィールド)

VALUE_FIELD

[テーブルのフィールド:数値]

そのクラス(対応する最小値と最大値の間)に当てはまるピクセルに割り当てる値を持つフィールド。その範囲の値をNoDataに設定するには nan を使います。

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

NO_DATA

[数値]

デフォルト: -9999.0

nodata値に適用する値

分類区分の境界上の扱い

RANGE_BOUNDARIES

[列挙型]

デフォルト: 0

クラス分類の比較ルールを定義します。オプションは次のとおり:

  • 0 --- min < value <= max

  • 1 --- min <= value < max

  • 2 --- min <= value <= max

  • 3 --- min < value < max

値と一致する区分がない場合はnodata

NODATA_FOR_MISSING

[ブール値]

デフォルト: False

どのクラスにも該当しないバンド値をnodata値とします。Falseの場合には、元の値を保持します。

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 5

出力ラスタファイルの形式を定義します。オプションは以下のとおり:

  • 0 -- Byte (符号なし8ビット整数 (quint8))

  • 1 -- Int16 (符号付き16ビット整数 (qint16))

  • 2 -- UInt16 (符号なし16ビット整数 (quint16))

  • 3 --- Int32

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 6 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 7 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 8 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 9 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 10 -- CFloat64 (複素数 Float64)

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

再分類されたバンド値を持つ出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:reclassifybylayer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.25. 区分表(テーブル)で再分類

固定テーブルで指定された値の範囲に基づいて新しいクラス値を割り当てて、ラスタバンドを再分類します。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

ラスタレイヤ

INPUT_RASTER

[ラスタ]

再分類するラスタレイヤ

バンド番号

RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト: 1

値を再計算したいラスタのバンド

再分類の区分表(テーブル)

TABLE

[テーブル]

各クラスの境界を設定する値(MinimumMaximum)と、そのクラスに当てはまるバンド値に割り当てる新しい Value の3カラムのテーブル。値 -inf は最小値、inf は最大値として使用でき、nan は出力値を NoData に設定するために使用できます。

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

nodataを出力する

NO_DATA

[数値]

デフォルト: -9999.0

nodata値に適用する値

分類区分の境界上の扱い

RANGE_BOUNDARIES

[列挙型]

デフォルト: 0

クラス分類の比較ルールを定義します。オプションは次のとおり:

  • 0 --- min < value <= max

  • 1 --- min <= value < max

  • 2 --- min <= value <= max

  • 3 --- min < value < max

値と一致する区分がない場合はnodata

NODATA_FOR_MISSING

[ブール値]

デフォルト: False

どのクラスにも該当しないバンド値をnodata値とします。Falseの場合には、元の値を保持します。

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 5

出力ラスタファイルの形式を定義します。オプションは以下のとおり:

  • 0 -- Byte (符号なし8ビット整数 (quint8))

  • 1 -- Int16 (符号付き16ビット整数 (qint16))

  • 2 -- UInt16 (符号なし16ビット整数 (quint16))

  • 3 --- Int32

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 6 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 7 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 8 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 9 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 10 -- CFloat64 (複素数 Float64)

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

再分類されたバンド値を持つ出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:reclassifybytable

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.26. ラスタの範囲変更

ラスタのヒストグラム(ピクセル値)の形状(分布)は保ったまま、ラスタレイヤを再スケーリングして新しい値の範囲に変更します。入力値は、ソースラスタのピクセル最小値・最大値から出力結果のピクセル最小・最大範囲へと線形補間でマッピングされます。

デフォルトでは、このアルゴリズムは元のnodata値をそのまま維持しますが、この動作を上書きするオプションがあります。

../../../../_images/rescale_raster.png

図 27.18 ラスタレイヤの値の範囲を [0 - 50] から [100 - 1000] へと再スケーリング

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

値の範囲を変更するラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:入力レイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、バンドを選択してください。

最小値

MINIMUM

[数値]

デフォルト値: 0.0

範囲変更後のレイヤのピクセル最小値

最大値

MAXIMUM

[数値]

デフォルト値: 255.0

範囲変更後のレイヤのピクセル最大値

nodata値

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト値:未設定

NODATAのピクセルに割り当てる値。未設定の場合には、元のNODATA値が保持されます。

リスケール出力

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

リスケール出力

OUTPUT

[ラスタ]

範囲変更後のバンド値を持つ出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: native:rescaleraster

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.27. ラスタ値を四捨五入

ラスタデータセットのセル値を指定した小数点桁数で丸めます。

小数点以下とする代わりに、負の小数点以下桁数を使用して、値を基数n の累乗に丸めることもできます。例えば、基数n が10 で小数点以下の桁数が-1 の場合、このアルゴリズムはセルの値を10 の倍数に丸め、-2 の場合は100 の倍数に丸めるといった具合です。任意の基数を選択しても、このアルゴリズムは同じ乗法の原理を適用します。セル値を基数n の倍数に丸めることで、ラスタレイヤの値を簡略化することができます。

このアルゴリズムは、入力ラスタのデータ型を維持します。このため、byte型や整数型のラスタは基数nの倍数に丸めることしかできません。基数nの倍数に丸められない場合には警告が発生し、byte型や整数型のラスタとして、入力ラスタのコピーが返ります。

../../../../_images/round_raster.png

図 27.19 ラスタの値の丸め

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

処理するラスタ

バンド番号

BAND

[数値]

デフォルト: 1

ラスタのバンド番号

丸める方向

ROUNDING_DIRECTION

[リスト]

デフォルト: 1

値を丸める方法。オプションは次のとおり:

  • 0 -- 繰り上げ

  • 1 -- 四捨五入

  • 2 -- 切り下げ

小数点以下の桁数

DECIMAL_PLACES

[数値]

デフォルト: 2

丸める小数点以下の桁数。負の値を使用すると、セルの値を基数nの桁数で丸める

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ファイルを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

基数

BASE_N

[数値]

デフォルト: 10

DECIMAL_PLACES パラメータが負の場合は、ラスタの値は基数nの桁数で丸められる

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

選択したバンドの値が丸められた出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: native:roundrastervalues

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.28. ベクタレイヤにラスタ値を付加

ポイントの位置におけるラスタ値を抽出します。ラスタレイヤがマルチバンドの場合には、各バンドの値がサンプリングされます。

結果レイヤの属性テーブルには、ラスタレイヤのバンド数分の新しい列が追加されます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ベクタ:ポイント]

サンプリングに使用するポイントベクタレイヤ

ラスタレイヤ

RASTERCOPY

[ラスタ]

与えられたポイント位置でサンプリングされるラスタレイヤ

ラスタ値を収納するカラム名の接頭辞

COLUMN_PREFIX

[文字列]

デフォルト:'SAMPLE_'

追加されるカラム名の接頭辞

サンプリングした出力

オプション

OUTPUT

[ベクタ:ポイント]

デフォルト: [一時レイヤを作成]

サンプリングされた値の出力レイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

サンプリングした出力

OUTPUT

[ベクタ:ポイント]

サンプリングされた値の出力レイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:rastersampling

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.29. ゾーンヒストグラム

ポリゴン地物内に含まれるラスタレイヤの各ユニーク値の個数を表すフィールドを追加します。

出力レイヤの属性テーブルには、ポリゴンと交差するラスタレイヤのユニーク値の種類数分のフィールドが追加されます。

../../../../_images/raster_histogram.png

図 27.20 ラスタレイヤのヒストグラムの例

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

ラスタレイヤ

INPUT_RASTER

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

バンド番号

RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:入力レイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、バンドを選択してください。

ゾーンのベクタレイヤ

INPUT_VECTOR

[ベクタ:ポリゴン]

ゾーンを定義するベクタポリゴンレイヤ

ラスタ値を収納するカラム名の接頭辞

COLUMN_PREFIX

オプション

[文字列]

デフォルト: 'HISTO_'

出力カラム名の接頭辞

出力レイヤ

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

デフォルト: [一時レイヤを作成]

出力ベクタポリゴンレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

出力ベクタポリゴンレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:zonalhistogram

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.1.11.30. ゾーン統計量(ベクタ)

ラスタレイヤの統計量を、重なっているポリゴンベクタレイヤの地物ごとに計算します。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ベクタ:ポリゴン]

ゾーンを含むベクタポリゴンレイヤ

ラスタレイヤ

INPUT_RASTER

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

対象バンド

RASTER_BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト:入力レイヤの1番目のバンド

ラスタがマルチバンドの場合には、統計量を計算したいバンドを選択してください。

ラスタ値を収納するカラム名の接頭辞

COLUMN_PREFIX

[文字列]

デフォルト: '_'

出力カラム名の接頭辞

計算する統計量

STATISTICS

[列挙型] [リスト]

デフォルト: [0,1,2]

出力する統計演算のリスト。オプションは以下のとおり:

  • 0 --- カウント(Count)

  • 1 --- 合計

  • 2 --- 平均

  • 3 --- 中央値

  • 4 --- 標準偏差

  • 5 --- 最小値

  • 6 --- 最大

  • 7 --- 範囲(Range)

  • 8 --- 最稀値(Minority)

  • 9 --- 最頻値(Majority)

  • 10 --- 種類(Variety)

  • 11 --- 分散(Variance)

ゾーン統計量出力

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

デフォルト: [一時レイヤを作成]

出力ベクタポリゴンレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時レイヤを作成( TEMPORARY_OUTPUT

  • ファイルに保存...

  • GeoPackageに保存...

  • データベーステーブルに保存...

  • レイヤに追加...

ここでファイルの文字コードを変更することもできます。

出力

ラベル

名前

データ型

説明

ゾーン統計量出力

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

統計量が追加されたゾーンのベクタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:zonalstatisticsfb

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。