27.1.19. ベクタオーバーレイ
27.1.19.1. 切り抜く
追加したポリゴンレイヤの地物を使ってベクタレイヤを切り抜きます。
入力レイヤの地物のうち、オーバーレイレイヤのポリゴンに含まれる部分のみが、結果レイヤに追加されます。
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。
このアルゴリズムは、プロバイダで空間インデックスを使用し、ジオメトリが準備されたジオメトリを使用し、ジオメトリがマスクジオメトリに完全に含まれていない場合に切り抜き操作を適用します。

図 27.109 2つの地物を持つ入力レイヤ 'a' と1つの地物を持つオーバーレイレイヤ 'b' 間の切り抜き操作(左)- 結果として、修正された 'a' 地物を持つ新しいレイヤができる(右)
ポイント、ライン、ポリゴン地物の 地物のIn-place編集 が可能です
デフォルトメニュー :
パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
切り抜かれる地物を格納しているレイヤ |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:ポリゴン] |
切り抜く地物を格納しているレイヤ |
切り抜き結果 |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
オーバーレイ(クリッピング)レイヤの内側にある入力レイヤの地物を格納するレイヤを指定します。以下のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
切り抜き結果 |
|
[入力レイヤと同じ] |
オーバーレイレイヤで分割された入力レイヤの地物を格納するレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: qgis:clip
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.2. 差分
入力レイヤから、オーバーレイレイヤの境界内にない地物を抽出します。
オーバーレイレイヤ地物と部分的に重なる入力レイヤ地物は、それらの地物の境界に沿って分割され、オーバーレイレイヤ地物の外側の部分のみが保持されます。
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。

図 27.110 2つの地物を持つ入力レイヤ 'a' と1つの地物を持つオーバーレイレイヤ 'b' の差分操作(左) - 結果として、修正された 'a' 地物を持つ新しいレイヤ(右)
ポイント、ライン、ポリゴン地物の 地物のIn-place編集 が可能です
デフォルトメニュー :
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
地物(の一部)を抽出するレイヤ。 |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
入力レイヤのジオメトリから減算されるジオメトリを含むレイヤ。少なくとも入力レイヤのジオメトリと同じ次元数(ポイント:0D、ライン:1D、ポリゴン:2D、ボリューム:3D)を持つことが期待される。 |
差分 |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
入力レイヤの地物(の一部)のうち、オーバーレイレイヤの内側にないものを格納するレイヤを指定します。以下のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
グリッドサイズ
オプション |
|
[数値] デフォルト:未設定 |
指定された場合、入力ジオメトリは指定されたサイズのグリッドにスナップされ、結果の頂点は同じグリッド上で計算されます。GEOS 3.9.0以上が必要です。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
差分 |
|
[入力レイヤと同じ] |
オーバーレイレイヤに重ならない、入力レイヤの地物(の一部)を含むレイヤ。 |
Python コード
Algorithm ID: qgis:difference
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.3. 差分(複数レイヤ)
NEW in 3.26
入力レイヤから、いずれのオーバーレイレイヤの地物からも完全に外れているか部分的にしか重ならない、地物を抽出します。
各オーバーレイレイヤについて、それまでの全ての差分演算の結果とこのオーバーレイレイヤの差分が計算されます。オーバーレイレイヤの地物と部分的に重なる入力レイヤの地物は、それらの地物の境界に沿って分割され、オーバーレイレイヤの地物の外側の部分のみが保持されます。
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。

図 27.111 2つの地物を持つ入力レイヤ'a'と1つの地物を持つオーバーレイレイヤ'b'と'c'の差分演算(左) - 結果として、修正された'a'地物を持つ新しいレイヤ(右)
パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
地物(の一部)を抽出するレイヤ。 |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:任意] [リスト] |
入力レイヤのジオメトリから減算されるジオメトリを格納しているレイヤのリスト。少なくとも入力レイヤのジオメトリと同じ次元(ポイント: 0D、ライン: 1D、ポリゴン: 2D、ボリューム: 3D)を持つことが期待されます。 |
差分 |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
入力レイヤの地物(の一部)のうち、オーバーレイレイヤの地物と重ならないものを格納するレイヤを指定します。以下のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
差分 |
|
[入力レイヤと同じ] |
入力レイヤの地物(の一部)のうち、オーバーレイレイヤの地物と重ならないものを格納しているレイヤ。 |
Python コード
Algorithm ID: qgis:multidifference
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.4. 矩形範囲で抽出
指定した範囲内にある地物のみを含む新しいベクタレイヤを作成します。
範囲と交差する地物は全て含まれます。

図 27.112 3つの地物を持つ入力レイヤ'a'と破線の範囲との間の抽出演算(左) - 結果の地物と参考の破線の範囲(右)。
参考
パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
地物(の一部)を抽出するレイヤ。 |
領域 (xmin, xmax, ymin, ymax) |
|
[範囲] |
Extent for clipping. 利用できる方法:
|
地物を切り抜く |
|
[ブール値] デフォルト: False |
チェックを付けると、出力ジオメトリは自動的にマルチジオメトリに変換され、出力タイプが均一になります。さらに、それらのジオメトリは、ジオメトリ全体を出力として使用するのではなく、選択した範囲で切り取られます。 ![]() 図 27.113 3つの地物を持つ入力レイヤ'a'と破線の範囲との間の抽出演算(左) - 結果の地物と参考の破線の範囲(右)。 |
出力レイヤ |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
切り抜き範囲内にある入力レイヤの地物を格納するレイヤを指定します。以下のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
出力レイヤ |
|
[入力レイヤと同じ] |
切り抜かれた地物を格納するレイヤ |
Python コード
Algorithm ID: qgis:extractbyextent
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.5. 交差
入力レイヤの地物のうち、オーバーレイレイヤの地物と重なる部分を抽出します。
交差レイヤの地物には、入力レイヤとオーバーレイレイヤの両方から重なる地物の属性が割り当てられます。
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。

図 27.114 2つの地物を持つ入力レイヤ'a'とひとつの地物を持つオーバーレイレイヤ'b'の交差演算(左) - 重なり合った領域は、両方のレイヤの属性を持った、2つの地物を持つ新しいレイヤとなる(右)
デフォルトメニュー :
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
地物(の一部)を抽出するレイヤ。 |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
重なりをチェックする地物を格納しているレイヤ。その地物のジオメトリは、少なくとも入力レイヤと同じ次元(ポイント: 0D、ライン: 1D、ポリゴン: 2D、ボリューム: 3D)であることが期待されます。 |
入力レイヤからコピーする属性(全属性を保持する場合は空白のまま) オプション |
|
[テーブルのフィールド:任意] [リスト] デフォルト: なし |
出力に残す入力レイヤのフィールド。フィールドが選択されないときは、全てのフィールドが出力されます。 |
オーバーレイレイヤからコピーする属性(全属性を保持する場合は空白のまま) オプション |
|
[テーブルのフィールド:任意] [リスト] デフォルト: なし |
出力に残すオーバーレイレイヤのフィールド。フィールドが選択されないときは、全てのフィールドが出力されます。重複するフィールド名には、衝突を避けるためにカウントサフィックスが付加されます。 |
交差 |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
オーバーレイレイヤのひとつ以上の地物と重なる入力レイヤの地物(の一部)を格納するレイヤを指定します。以下のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
オーバーレイの属性の接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
オーバーレイレイヤのフィールドを識別するための接頭辞を追加します。重複するフィールド名には、衝突を避けるためにカウントサフィックスが付加されます。 |
グリッドサイズ
オプション |
|
[数値] デフォルト:未設定 |
指定された場合、入力ジオメトリは指定されたサイズのグリッドにスナップされ、結果の頂点は同じグリッド上で計算されます。GEOS 3.9.0以上が必要です。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
交差 |
|
[入力レイヤと同じ] |
Layer containing (parts of) features from the input layer that overlap the overlay layer. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:intersection
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.6. 交差(複数レイヤ)
NEW in 3.26
Extracts the overlapping portions of features in the input and all overlay layers.
Features in the output layer are assigned the attributes of the overlapping features from both the input and overlay layers.
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。

図 27.115 Intersection operation between a two-feature input layer 'a' and single feature overlay layers 'b' and 'c' (left) - overlapping areas become a new two-feature layer with all layers' attributes (right)
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
地物(の一部)を抽出するレイヤ。 |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:任意] [リスト] |
Layers containing the features to check for overlap. The features' geometry is expected to have at least as many dimensions (point: 0D, line: 1D, polygon: 2D, volume: 3D) as the input layer's. |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
オーバーレイの属性の接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
Add a prefix to identify fields of the overlay layers. Duplicate field names will be appended a count suffix to avoid collision. |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
交差 |
|
[入力レイヤと同じ] |
Layer containing (parts of) features from the input layer that overlap all the overlay layers. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:multiintersection
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.7. 線の交差
2つのレイヤのラインが交差するポイント地物を作成します。

図 27.116 交差の点
デフォルトメニュー:
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
入力ラインレイヤ |
交差レイヤ |
|
[ベクタ:ライン] |
線の交差を見つけるために使うレイヤ。 |
入力レイヤからコピーする属性(全属性を保持する場合は空白のまま) オプション |
|
[テーブルのフィールド:任意] [リスト] デフォルト: なし |
出力に残す入力レイヤのフィールド。フィールドが選択されないときは、全てのフィールドが出力されます。 |
Intersect fields to keep (leave empty to keep all fields) オプション |
|
[テーブルのフィールド:任意] [リスト] デフォルト: なし |
Field(s) of the intersect layer to keep in the output. If no fields are chosen all fields are taken. Duplicate field names will be appended a count suffix to avoid collision. |
交差 |
|
[ベクタ:ポイント] デフォルト: |
Specify the layer to contain the intersection points of the lines from the input and overlay layers. One of:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
交差のフィールド名接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
Add a prefix to identify fields of the intersect layer. |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
交差部分 |
|
[ベクタ:ポイント] |
Point vector layer of the lines intersections, with both layers' attributes. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:lineintersections
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.8. 線で分割
Splits the lines or polygons in one layer using the lines or polygon rings in another layer to define the breaking points. Intersection between geometries in both layers are considered as split points.
Output will contain multi geometries for split features.

図 27.117 Split lines
Allows features in-place modification
of line and polygon features
パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:ライン、ポリゴン] |
Layer containing the lines or polygons to split. |
Split layer |
|
[ベクタ:ライン、ポリゴン] |
Layer whose lines or rings are used to define the breaking points. |
出力レイヤ |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
Specify the layer to contain the splitted (in case they are intersected by a line in the split layer) line/polygon features from the input layer. One of:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
出力レイヤ |
|
[入力レイヤと同じ] |
Output vector layer with split lines or polygons from input layer. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:splitwithlines
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.9. 対称差
入力レイヤとオーバーレイレイヤの両方からの地物を含むが、2つのレイヤ間の重なっている領域は削除されているレイヤを作成します。
対称差分レイヤの属性テーブルには、入力レイヤとオーバーレイレイヤの両方の属性とフィールドが含まれています。
警告
ジオメトリの修正のみ
この操作は地物のジオメトリのみを変更します。地物の属性値は 変更されません が、地物の面積や長さなどのプロパティはオーバーレイ操作によって変更されます。そのようなプロパティが属性として保存されている場合、それらの属性は手動で更新する必要があります。

図 27.118 Symmetrical difference operation between a two-features input layer 'a' and a single feature overlay layer 'b' (left) - resulting three-feature layer with both layers' attributes (right)
デフォルトメニュー :
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
First layer to extract (parts of) features from. |
オーバーレイレイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
Second layer to extract (parts of) features from. Ideally the geometry type should be the same as input layer. |
Symmetrical difference |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
Specify the layer to contain (the parts of) the features from the input and overlay layers that do not overlap features from the other layer. One of:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
オーバーレイの属性の接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
オーバーレイレイヤのフィールドを識別するための接頭辞を追加します。重複するフィールド名には、衝突を避けるためにカウントサフィックスが付加されます。 |
グリッドサイズ
オプション |
|
[数値] デフォルト:未設定 |
指定された場合、入力ジオメトリは指定されたサイズのグリッドにスナップされ、結果の頂点は同じグリッド上で計算されます。GEOS 3.9.0以上が必要です。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
Symmetrical difference |
|
[入力レイヤと同じ] |
Layer containing (parts of) features from each layer not overlapping the other layer, with both layers' attributes. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:symmetricaldifference
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.10. Union
入力レイヤの地物が互いに重なっていないかどうかをチェックし、重なった部分と重なっていない部分を別の地物に分解します。重なった部分は、重なった地物の数だけ同じ地物が作成されます。

図 27.119 Union operation with a single input layer with two overlapping features (left) - resulting in four features (middle) - features moved for clarity (right)
An overlay layer can also be used, in which case features from each layer are split at their overlap with features from the other one, creating a layer containing all the portions from both input and overlay layers. Features on the same layer will not split each other. The attribute table of the union layer is filled with attribute values from the respective original layer for non-overlapping features, and attribute values from both layers for overlapping features.

図 27.120 Union operation between a two-feature input layer 'a' and a single feature overlay layer 'b' (left) - resulting five-feature layer with attributes from both layers (right)
注釈
With an overlay layer, features on the same layer will not split each other. If you want to split overlaps on the same layer as well as other layers, first run the algorithm with multiple layers then run the algorithm again with only the previous output.
デフォルトメニュー :
参考
Union (multiple), 切り抜く, 差分, 交差
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
Input vector layer to split at any intersections. |
オーバーレイレイヤ オプション |
|
[ベクタ:任意] |
Layer that will be combined to the first one. Ideally the geometry type should be the same as input layer. |
Union |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
Specify the layer to contain the (split and duplicated) features from the input layer and the overlay layer. One of:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
オーバーレイの属性の接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
オーバーレイレイヤのフィールドを識別するための接頭辞を追加します。重複するフィールド名には、衝突を避けるためにカウントサフィックスが付加されます。 |
グリッドサイズ
オプション |
|
[数値] デフォルト:未設定 |
指定された場合、入力ジオメトリは指定されたサイズのグリッドにスナップされ、結果の頂点は同じグリッド上で計算されます。GEOS 3.9.0以上が必要です。 |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
Union |
|
[入力レイヤと同じ] |
Layer containing all the overlapping and non-overlapping parts from the processed layer(s). |
Python コード
Algorithm ID: qgis:union
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
27.1.19.11. Union (multiple)
NEW in 3.26
入力レイヤの地物が互いに重なっていないかどうかをチェックし、重なった部分と重なっていない部分を別の地物に分解します。重なった部分は、重なった地物の数だけ同じ地物が作成されます。

図 27.121 Union operation with a single input layer with two overlapping features (left) - resulting in four features (middle) - features moved for clarity (right)
Multiple overlay layers can also be used, in which case features from each layer are split at their overlap with features from all other layers, creating a layer containing all the portions from both input and overlay layers. Features on the same layer will not split each other. The attribute table of the Union layer is filled with attribute values from the respective original layer for non-overlapping features, and attribute values from overlay layers for overlapping features.

図 27.122 Union operation between a two-feature input layer 'a' and single feature overlay layers 'b' and 'c' (left) - resulting eleven-feature layer with attributes from all layers (right)
注釈
With an overlay layer, features on the same layer will not split each other. If you want to split overlaps on the same layer as well as other layers, first run the algorithm with multiple layers then run the algorithm again with only the previous output.
パラメータ
基本パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
入力レイヤ |
|
[ベクタ:任意] |
Input vector layer to split at any intersections. |
オーバーレイレイヤ オプション |
|
[ベクタ:任意] [リスト] |
Layers that will be combined to the first one. Ideally the geometry type should be the same as input layer. |
Union |
|
[入力レイヤと同じ] デフォルト: |
Specify the layer to contain the (split and duplicated) features from the input layer and the overlay layers. One of:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
詳細パラメータ
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
オーバーレイの属性の接頭辞 オプション |
|
[文字列] |
Add a prefix to identify fields of the overlay layers. Duplicate field names will be appended a count suffix to avoid collision. |
出力
ラベル |
名前 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|---|
Union |
|
[入力レイヤと同じ] |
Layer containing all the overlapping and non-overlapping parts from the processed layer(s), with all layers' attributes. |
Python コード
Algorithm ID: qgis:multiunion
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。