23.2. ライブGPS追跡

QGISでライブGPS追跡を有効にするには、 ビュー ► パネル checkbox GPS情報 を選択するか、 Ctrl+0 を押す必要があります。すると、キャンバスの左側に新しいドッキングウィンドウが表示されます。

GPS追跡ウィンドウには3つのスクリーンがあります:

  • metadata 位置: GPSによる位置座標と、頂点や地物を手動で入力するためのインターフェース

  • gpsTrackBarChart 信号: 衛星接続の信号強度

  • options オプション: GPSオプション画面(図 23.4 参照)

接続されたGPS受信機(オペレーティングシステムでサポートされている必要があります)で、接続 をクリックするだけで、GPSをQGISに接続します。2回目のクリック(今度は 切断)で、GPS受信機はコンピュータから切断されます。GNU/Linuxの場合、ほとんどのGPS受信機との接続をサポートするためにgpsdサポートが統合されています。したがって、QGISを接続するためには、まずgpsdを適切に設定する必要があります。

:guilabel:`再センタリング`ボタンを押すと、地図は現在のGPS位置にジャンプします。

警告

キャンバスに自分の位置を記録したい場合は、最初に新しいベクタレイヤを作成し、トラックを記録できるようにステータスを編集可能に切り替えなければいけません。

GPSデバイスが接続され、ユーザーがマップキャンバス上でカーソルを動かすと、ライブステータスバーメッセージに、カーソルからGPS位置までの距離と方位が表示されます。この表示では、プロジェクトの距離と方位の設定が尊重されます。

Tip

タッチスクリーンデバイス

タッチスクリーンデバイスでは、タップアンドホールドイベントを使用してライブステータスバーメッセージをトリガーします。

23.2.1. 位置と追加属性

metadata GPS が衛星からの信号を受信している場合、自分の位置が緯度、経度、高度に加え、追加属性で表示されます。

../../../_images/gpstrack_main.png

図 23.2 GPS追跡位置と追加属性

23.2.2. GPS信号強度

gpsTrackBarChart ここでは、信号を受信して​​いる衛星の信号強度を確認できます。

../../../_images/gpstrack_strength.png

図 23.3 GPS追跡信号強度

23.2.3. GPS オプション

../../../_images/gpstrack_options.png

図 23.4 GPS追跡オプションウィンドウ

ここでは次を指定することができます:

  • 接続

    • 接続に問題が生じた場合、切り替えることができます:

      • radioButtonOn 自動検出

      • radioButtonOff シリアルデバイス (新しいGPSデバイスが接続された場合、再読み込みが必要)

      • radioButtonOff gpsd (GPSが接続されるホスト、ポートおよびデバイスを選択)

    • 再び 接続 をクリックすると、GPS受信機への接続が開始されます。

  • デジタイジング

    • 編集モードになっている場合 checkbox 追加された地物を自動的に保存する オプションを有効にすることができます. また checkbox 自動的に点を追加する オプションを有効にして地図キャンパスに指定した幅と色で点を追加できます.

    • 移動方向の方位を計算する は、デバイスが誤った方位測定を報告した場合に使用でき、記録された前の2つの位置に基づいてGPS方位を計算します。

  • カーソル: スライダー slider を使って、キャンバス上の位置カーソルを縮めたり大きくしたりすることができます。

  • フィルタ適用: また、取得間隔(秒)距離閾値(メートル) パラメータを設定して、受信機が静止している状態でもカーソルをアクティブにしておくことができます。

  • 地図のセンタリングと回転

    • radioButtonOn 地図centering を有効にすると、キャンバスが更新される方法を決定できます。これには「つねに」、「去り際」記録座標がキャンバスの外に移動を開始した場合、または「しない」地図範囲を維持する、があります。

    • GPSの方角に合わせて地図を回転 を有効にすると、マップキャンバスがGPSの方位と同じ方向になるように自動的に回転されます。

  • 方位線を表示 を有効にすると、GPSの位置から現在のパス方向を指す線が表示されます。

  • 最後に checkbox ログファイル を有効にして、GPS追跡で記録されたログメッセージを書き込むファイルのパスを指定できます。

手動で機能を設定したい場合は、metadata 位置 に戻り、 点を追加 または トラック点を追加 をクリックする必要があります。

23.2.4. ライブトラッキングのBluetooth GPS への接続

QGISを使用すると、フィールドデータ収集用のBluetooth GPSを接続できます。このタスクを実行するには、GPS、BluetoothデバイスとコンピュータのBluetooth受信機が必要です。

最初にあなたのGPSデバイスが認識され、コンピュータにペアリングさせる必要があります。 GPSをオンにし、あなたの通知領域にBluetoothアイコンに移動し、新しいデバイスを検索します。

デバイス選択マスクの右側で、すべてのデバイスが選択されていることを確認し、GPSユニットが利用可能なものの中に表示されるようにします。次のステップでは、シリアル接続サービスが利用できるはずなので、それを選択して Configure ボタンをクリックします。

Bluetoothの特性によって生じた、GPS接続に割り当てられたCOMポートの番号を覚えておいてください。

GPSが認識された後、接続のためのペアリングを行います。通常、認証コードは 0000 です。

次に GPS情報 パネルを開き、options GPSオプション画面に切り替えます。GPS接続に割り当てられたCOMポートを選択し、接続 をクリックします。しばらくすると、自分の位置を示すカーソルが表示されるはずです。

QGISがGPSデータを受信できない場合は、GPSデバイスを再起動して5〜10秒ほど待ってから、再度接続を試みてください。通常、このソリューションで対応できます。再び接続エラーを受信した場合、同じGPSユニットと対になった別のBluetooth受信機が近くにないことを確認してください。

23.2.5. GPSMAP 60cs を使用する

23.2.5.1. MS Windows

最も簡単に動作させる方法は、GPSGate というミドルウェア(フリーウェア、オープンではない)を使うことです。

プログラムを起動し、GPSデバイスをスキャンさせ(USBとBTの両方で動作します)、QGISで、radioButtonOn 自動検出`モードを使って、ライブトラッキングパネルの :guilabel:`接続 をクリックするだけです。

23.2.5.2. Ubuntu/Mint GNU/Linux

Windowsにとって簡単な手段は中間にサーバーを使うことであり、この場合はGPSDで、このため、

sudo apt install gpsd

それから garmin_gps カーネルモジュールを読み込みます

sudo modprobe garmin_gps

そして、GPS ユニットを接続します。接続したら、 dmesg を使って、GPSユニットが実際に使っているデバイス (たとえば /dev/ttyUSB0 ) を確認します。これで gpsd を起動することができるようになりました。

gpsd /dev/ttyUSB0

最終的にQGIS ライブ追跡ツールで接続します。

23.2.6. BTGP-38KM データロガー (Bluetoothのみ)を使用する

GPSD (Linux) またはGPSGate (Windows) を使うと手間が省略できます。

23.2.7. BlueMax GPS-4044 データロガー (BT とUSB両方)を使用する

23.2.7.1. MS Windows

ライブ追跡はUSBとBTモードのどちらでも動作します、単にGPSGateを使用、あるいはそれなしでも、 radioButtonOn 自動検出 モードを使用するか、またはツールに右ポートを指してください。

23.2.7.2. Ubuntu/Mint GNU/Linux

USB

ライブ追跡はGPSDありでも動作しますし

gpsd /dev/ttyACM3

またはそれなしでも、直接デバイス(例えば /dev/ttyACM3 )にQGISライブ追跡ツールを接続することによって動作します。

Bluetooth

ライブ追跡はGPSDありでも動作しますし

gpsd /dev/rfcomm0

またはそれなしでも、直接デバイス(例えば /dev/rfcomm0 )にQGISライブ追跡ツールを接続することによって動作します。