25.1.14. ラスタツール

25.1.14.1. 地図のラスタ化

マップキャンバスの内容のラスタ画像を作成します。

地図テーマ を選択して、予め指定されたレイヤの組み合わせと各レイヤの定義済みスタイルでレンダリングすることができます。

地図テーマを使用しない場合には、単一のレイヤを選択することもできます。

地図テーマもレイヤも設定されていない場合には、現在の地図コンテンツがレンダリングされます。入力された最小範囲は内部的にタイルサイズの倍数に拡張されます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

書き出す範囲 (xmin, xmax, ymin, ymax)

EXTENT

[範囲]

Specify the extent of the output raster layer. It will internally be extended to a multiple of the tile size.

Available methods are:

  • Calculate from layer…: uses extent of a layer loaded in the current project

  • Use map canvas extent

  • Draw on canvas

  • Enter the coordinates as xmin, xmax, ymin, ymax

タイルサイズ

TILE_SIZE

[数値]

デフォルト: 1024

出力ラスタレイヤのタイルサイズ。最小値:64

ピクセルの地図単位

MAP_UNITS_PER_PIXEL

[数値]

デフォルト: 100.0

(地図単位の)ピクセルのサイズ。最小値:0.0

背景を透明にする

MAKE_BACKGROUND_TRANSPARENT

[ブール値]

デフォルト: False

透明な背景で地図をエクスポートします。 True に設定された場合、(RGBではなく)RGBA画像で出力します。

地図のテーマ

オプション

MAP_THEME

[列挙型]

レンダリング時に既存の 地図テーマ を使用します。

書き出すレイヤ

オプション

LAYER

[列挙型]

書き出すレイヤを選択します

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • Save to File…

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力レイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: native:rasterize

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

25.1.14.2. nodataセルを値で埋める

入力ラスタのnodata値をリセットし、指定した値に設定します。この結果、nodataピクセルの無いラスタデータセットが作成されます。

このアルゴリズムは入力ラスタのデータ型に従います。例えば、整数値ラスタを埋める値に浮動小数点値を適用しても、値は丸められます。

../../../../_images/fill_nodata.png

図 25.30 ラスタのnodata値(グレー色)を埋める

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力ラスタ

INPUT

[ラスタ]

処理するラスタ

バンド番号

BAND

[数値]

デフォルト: 1

ラスタのバンド番号

埋める値

FILL_VALUE

[数値]

デフォルト: 1.0

nodataピクセルに使用する値を設定します

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • Save to File…

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ラスタ

OUTPUT

[ラスタ]

nodataセルが産められた出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: native:fillnodata

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

25.1.14.3. XYZタイルの生成(ディレクトリ形式)

現在のQGISプロジェクトを使用して “XYZ” ラスタタイルを生成します。個々のタイル画像はディレクトリ構造で保存されます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

範囲 (xmin, xmax, ymin, ymax)

EXTENT

[範囲]

Specify the extent of the tiles. It will internally be extended to a multiple of the tile size.

Available methods are:

  • Calculate from layer…: uses extent of a layer loaded in the current project

  • Use map canvas extent

  • Draw on canvas

  • Enter the coordinates as xmin, xmax, ymin, ymax

最小ズーム値

ZOOM_MIN

[数値]

デフォルト: 12

最小値0、最大値25

最大ズーム値

ZOOM_MAX

[数値]

デフォルト: 12

最小値0、最大値25

DPI

DPI

[数値]

デフォルト: 96

最小値48、最大値600

背景色

オプション

BACKGROUND_COLOR

[色]

デフォルト: QColor(0, 0, 0, 0)

タイルの背景色を選択します

タイル形式

TILE_FORMAT

[列挙型]

デフォルト: 0

次のいずれかです:

  • 0 --- PNG

  • 1 --- JPG

品質(JPGの場合)

オプション

QUALITY

[数値]

デフォルト: 75

最小値1、最大値100

メタタイルのサイズ

オプション

METATILESIZE

[数値]

デフォルト: 4

XYZタイルを生成する際のカスタムメタタイルサイズを指定します。大きな値を指定するとタイルのレンダリングが高速化され、ラベリングが向上する(ラベルのない隙間が少なくなる)可能性がありますが、メモリ使用量は増加します。最小値は1、最大値は20です。

タイルの幅

オプション

TILE_WIDTH

[数値]

デフォルト: 256

最小値1、最大値4096

タイルの高さ

オプション

TILE_HEIGHT

[数値]

デフォルト: 256

最小値1、最大値4096

Y軸の反転(TMS)

オプション

TMS_CONVENTION

[ブール値]

デフォルト: False

出力フォルダ

OUTPUT_DIRECTORY

[フォルダ]

デフォルト: [一時フォルダに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時ディレクトリに保存

  • Save to Directory

htmlファイル(Leaflet)

OUTPUT_HTML

[html]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

HTML出力ファイルを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • Save to File…

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力フォルダ

OUTPUT_DIRECTORY

[フォルダ]

(タイルの)出力ディレクトリ

htmlファイル(Leaflet)

OUTPUT_HTML

[html]

HTML(Leaflet)の出力ファイル

Python コード

アルゴリズムID: qgis:tilesxyzdirectory

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

25.1.14.4. XYZタイルの生成(MBTiles形式)

現在のQGISプロジェクトを使用して “XYZ” ラスタタイルを生成します。タイル画像は単一の “MBTiles” 形式ファイルとして保存されます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

範囲 (xmin, xmax, ymin, ymax)

EXTENT

[範囲]

Specify the extent of the tiles. It will internally be extended to a multiple of the tile size.

Available methods are:

  • Calculate from layer…: uses extent of a layer loaded in the current project

  • Use map canvas extent

  • Draw on canvas

  • Enter the coordinates as xmin, xmax, ymin, ymax

最小ズーム値

ZOOM_MIN

[数値]

デフォルト: 12

最小値0、最大値25

最大ズーム値

ZOOM_MAX

[数値]

デフォルト: 12

最小値0、最大値25

DPI

DPI

[数値]

デフォルト: 96

最小値48、最大値600

背景色

オプション

BACKGROUND_COLOR

[色]

デフォルト: QColor(0, 0, 0, 0)

タイルの背景色を選択します

タイル形式

TILE_FORMAT

[列挙型]

デフォルト: 0

次のいずれかです:

  • 0 --- PNG

  • 1 --- JPG

品質(JPGの場合)

オプション

QUALITY

[数値]

デフォルト: 75

最小値1、最大値100

メタタイルのサイズ

オプション

METATILESIZE

[数値]

デフォルト: 4

XYZタイルを生成する際のカスタムメタタイルサイズを指定します。大きな値を指定するとタイルのレンダリングが高速化され、ラベリングが向上する(ラベルのない隙間が少なくなる)可能性がありますが、メモリ使用量は増加します。最小値は1、最大値は20です。

出力ファイル(MBTiles形式)

OUTPUT_FILE

[ファイル]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ファイルを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • Save to File…

出力

ラベル

名前

データ型

説明

出力ファイル(MBTiles形式)

OUTPUT_FILE

[ファイル]

出力ファイル

Python コード

アルゴリズムID: qgis:tilesxyzmbtiles

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。