24.1.11. ラスタ地形解析
24.1.11.1. 傾斜方位(aspect)
入力された数値地形モデルの傾斜方位を計算します。結果の方位ラスタレイヤには0から360までの値が含まれており、これは北(0° )から時計回りの斜面の方向を表します。
以下の画像は、傾斜方位のレイヤをカラーランプを使用して分類したものです。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
数値地形モデルのラスタレイヤ |
Z係数 |
|
[数値] デフォルト: 1.0 |
鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。デフォルトは1(拡大なし)です。 |
傾斜方位(aspect) |
|
[ラスタ] |
傾斜方位の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
傾斜方位(aspect) |
|
[ラスタ] |
傾斜方位の出力ラスタレイヤ |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:aspect
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
24.1.11.2. 陰影図(hillshade)
入力された数値地形モデルの陰影図ラスタレイヤを計算します。
レイヤの陰影付けは、太陽の位置に応じて計算されます。太陽の水平方向の角度(方位角)と垂直方向の角度(太陽高)の両方を変更するオプションがあります。
陰影図レイヤには、0(完全な日陰)から255(完全な日向)までの値が含まれます。陰影図は通常、その領域の起伏をわかりやすくするために使用されます。
陰影図レイヤに透明度の値を与え標高ラスタと重ね合わせると、特に興味深い図ができあがります。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
数値地形モデルのラスタレイヤ |
Z係数 |
|
[数値] デフォルト: 1.0 |
鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。 |
方位角(Azimuth) |
|
[数値] デフォルト: 300.0 |
太陽の水平方向角度(度単位、時計回り方向)を設定します。値の範囲は0 から360 までです。北は0度です。 |
太陽高 |
|
[数値] デフォルト: 40.0 |
太陽の鉛直角度(度単位)、つまり太陽の高度を設定します。0(最小高さ)から90(最大高さ)までの値を取ります。 |
陰影図(hillshade) |
|
[ラスタ] |
陰影図の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
陰影図(hillshade) |
|
[ラスタ] |
陰影図の出力ラスタレイヤ |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:hillshade
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
24.1.11.3. 高度面積曲線(hypsometric)
入力されたDEMの高度面積曲線を計算します。計算結果は指定された出力フォルダにCSVテーブルとして出力されます。
高度面積曲線とは、ある地理的地域の標高値の累積ヒストグラムのことです。
高度面積曲線を使って、土地の地形による景観の違いを見つけることができます。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
標高の計算に使用する数値地形モデルラスタレイヤ |
境界レイヤ |
|
[ベクタ:ポリゴン] |
高度面積曲線の計算に使用する領域の境界のポリゴンベクタレイヤ |
ステップ |
|
[数値] デフォルト: 100.0 |
曲線の鉛直間隔 |
絶対値ではなく割合(%)を使用する |
|
[ブール値] デフォルト: False |
面積の絶対値ではなく、CSVファイルの「Area」フィールドに面積のパーセンテージを書き出します |
高度面積曲線(hypsometric) |
|
[フォルダ] |
高度面積曲線の出力フォルダを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
高度面積曲線(hypsometric) |
|
[フォルダ] |
面積高度曲線のファイルが保存されるディレクトリ。入力ベクタレイヤの各地物について、面積と高度のCSVファイルが作成されます。 ファイル名は |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:hypsometriccurves
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
24.1.11.4. 段彩図(relief)
数値標高データから影付きの段彩図レイヤを作成します。段彩の色を手動で指定することもできますが、アルゴリズムにすべてのクラスを自動的に選択させることもできます。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
数値地形モデルのラスタレイヤ |
Z係数 |
|
[数値] デフォルト: 1.0 |
鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。 |
段彩の区分を自動的に生成 |
|
[ブール値] デフォルト: False |
このオプションにチェックを入れると、アルゴリズムが全ての段彩色クラスを自動的に作成します |
段彩の色 オプション |
|
[テーブルウィジェット] |
段彩の色を手動で選択したい場合には、このテーブルウィジェットを使用します。色クラスを好きな数だけ追加し、各クラスについて上下の境界値を選択し、色の行をクリックして色ウィジェットを使用して色を選択します。 パネルの右横にあるボタンを使用すると、次の操作ができます:色クラスの追加と削除、定義済みの色クラスの並べ替え、色クラスが定義された既存のファイルを開く、現在の色クラスをファイルとして保存する |
段彩図(relief) |
|
[ラスタ] デフォルト: |
段彩図の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
頻度分布の出力 |
|
[テーブル] デフォルト: |
頻度分布の出力CSVテーブルを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
段彩図(relief) |
|
[ラスタ] |
段彩図の出力ラスタレイヤ |
頻度分布の出力 |
|
[テーブル] |
頻度分布の出力結果 |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:relief
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
24.1.11.5. 地形起伏指数(TRI)
Riley et al. (1999) による、地形の不均一性に関する定量的な指標値を計算します。これは地点ごとに計算される、3x3ピクセルのグリッド内の標高変化を集計した値です。
各ピクセルには、中央のセルとそれを囲む8セルの間の標高差の値が含まれます。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
数値地形モデルのラスタレイヤ |
Z係数 |
|
[数値] デフォルト: 1.0 |
鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。 |
起伏指数出力 |
|
[ラスタ] デフォルト: |
地形起伏指数の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
起伏指数出力 |
|
[ラスタ] |
地形起伏指数の出力ラスタレイヤ |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:ruggednessindex
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。
24.1.11.6. 傾斜(slope)
入力ラスタレイヤの傾斜を計算します。傾斜とは地形の傾きの角度のことで、 度 単位で表されます。
以下の図は、左に地形の標高を示したDTMレイヤ、右に計算された傾斜を示しています。
パラメータ
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
DEMレイヤ |
|
[ラスタ] |
数値地形モデルのラスタレイヤ |
Z係数 |
|
[数値] デフォルト: 1.0 |
鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より急峻に見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。 |
傾斜(slope) |
|
[ラスタ] デフォルト: |
傾斜の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:
ここでファイルの文字コードを変更することもできます。 |
出力
ラベル |
名前 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|---|
傾斜(slope) |
|
[ラスタ] |
傾斜の出力ラスタレイヤ |
Python コード
アルゴリズムID: qgis:slope
import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})
algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。