重要

翻訳は あなたが参加できる コミュニティの取り組みです。このページは現在 89.94% 翻訳されています。

28.1.17. ラスタ地形解析

28.1.17.1. 傾斜方位(aspect)

入力された数値地形モデルの傾斜方位を計算します。結果の方位ラスタレイヤには0から360までの値が含まれており、これは北(0° )から時計回りの斜面の方向を表します。

../../../../_images/aspect.png

図 28.30 傾斜方位の値

以下の画像は、傾斜方位のレイヤをカラーランプを使用して分類したものです。

../../../../_images/aspect_2.png

図 28.31 分類された傾斜方位レイヤ

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

Z係数

Z_FACTOR

[数値]

デフォルト: 1.0

鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。デフォルトは1(拡大なし)です。

傾斜方位(aspect)

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

傾斜方位の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

傾斜方位(aspect)

OUTPUT

[ラスタ]

傾斜方位の出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: qgis:aspect

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.2. DTM filter (slope-based)

NEW in 3.34

Can be used to filter a digital elevation model in order to classify its cells into ground and object (non-ground) cells.

The tool uses concepts as described by Vosselman (2000) and is based on the assumption that a large height difference between two nearby cells is unlikely to be caused by a steep slope in the terrain. The probability that the higher cell might be non-ground increases when the distance between the two cells decreases. Therefore the filter defines a maximum height difference (dz_max) between two cells as a function of the distance (d) between the cells (dz_max( d ) = d). A cell is classified as terrain if there is no cell within the kernel radius to which the height difference is larger than the allowed maximum height difference at the distance between these two cells.

The approximate terrain slope (s) parameter is used to modify the filter function to match the overall slope in the study area (dz_max( d ) = d * s). A 5 % confidence interval (ci = 1.65 * sqrt( 2 * stddev )) may be used to modify the filter function even further by either relaxing (dz_max( d ) = d * s + ci) or amplifying (dz_max( d ) = d * s - ci) the filter criterium.

References: Vosselman, G. (2000): Slope based filtering of laser altimetry data. IAPRS, Vol. XXXIII, Part B3, Amsterdam, The Netherlands, 935-942

参考

This tool is a port of the SAGA DTM Filter (slope-based)

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

バンド番号

BAND

[number] [list]

The band of the DEM to consider

Kernel radius (pixels)

RADIUS

[数値]

デフォルト: 5

The radius of the filter kernel (in pixels). Must be large enough to reach ground cells next to non-ground objects.

Terrain slope (%, pixel size/vertical units)

TERRAIN_SLOPE

[数値]

Default: 30

The approximate terrain slope in %. The terrain slope must be adjusted to account for the ratio of height units vs raster pixel dimensions. Used to relax the filter criterium in steeper terrain.

Filter modification

FILTER_MODIFICATION

[リスト]

デフォルト: 0

Choose whether to apply the filter kernel without modification or to use a confidence interval to relax or amplify the height criterium.

  • 0 - None

  • 1 - Relax filter

  • 2 - Amplify

標準偏差(Standard deviation)

STANDARD_DEVIATION

[数値]

デフォルト: 0.1

The standard deviation used to calculate a 5% confidence interval applied to the height threshold.

Output layer (ground)

オプション

OUTPUT_GROUND

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

Specify the filtered DEM containing only cells classified as ground. One of:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

Output layer (non-ground objects)

オプション

OUTPUT_NONGROUND

[ラスタ]

デフォルト: [出力をスキップ]

Specify the non-ground objects removed by the filter. One of:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

Output layer (ground)

OUTPUT_GROUND

[ラスタ]

The filtered DEM containing only cells classified as ground.

Output layer (non-ground objects)

OUTPUT_NONGROUND

[ラスタ]

The non-ground objects removed by the filter.

Python コード

Algorithm ID: native:dtmslopebasedfilter

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.3. 陰影図(hillshade)

入力された数値地形モデルの陰影図ラスタレイヤを計算します。

レイヤの陰影付けは、太陽の位置に応じて計算されます。太陽の水平方向の角度(方位角)と垂直方向の角度(太陽高)の両方を変更するオプションがあります。

../../../../_images/azimuth.png

図 28.32 方位角と太陽高

陰影図レイヤには、0(完全な日陰)から255(完全な日向)までの値が含まれます。陰影図は通常、その領域の起伏をわかりやすくするために使用されます。

../../../../_images/hillshade1.png

図 28.33 方向角300度、太陽光45度とした陰影図

陰影図レイヤに透明度の値を与え標高ラスタと重ね合わせると、特に興味深い図ができあがります。

../../../../_images/hillshade_2.png

図 28.34 陰影図と標高レイヤの重ね合わせ図

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

Z係数

Z_FACTOR

[数値]

デフォルト: 1.0

鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。

方位角(Azimuth)

AZIMUTH

[数値]

デフォルト: 300.0

太陽の水平方向角度(度単位、時計回り方向)を設定します。値の範囲は0 から360 までです。北は0度です。

太陽高

V_ANGLE

[数値]

デフォルト: 40.0

太陽の鉛直角度(度単位)、つまり太陽の高度を設定します。0(最小高さ)から90(最大高さ)までの値を取ります。

陰影図(hillshade)

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: 一時ファイルに保存

陰影図の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

陰影図(hillshade)

OUTPUT

[ラスタ]

陰影図の出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: qgis:hillshade

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.4. 高度面積曲線(hypsometric)

入力されたDEMの高度面積曲線を計算します。計算結果は指定された出力フォルダにCSVテーブルとして出力されます。

高度面積曲線とは、ある地理的地域の標高値の累積ヒストグラムのことです。

高度面積曲線を使って、土地の地形による景観の違いを見つけることができます。

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT_DEM

[ラスタ]

標高の計算に使用する数値地形モデルラスタレイヤ

境界レイヤ

BOUNDARY_LAYER

[ベクタ:ポリゴン]

高度面積曲線の計算に使用する領域の境界のポリゴンベクタレイヤ

ステップ

STEP

[数値]

デフォルト: 100.0

曲線の鉛直間隔

絶対値ではなく割合(%)を使用する

USE_PERCENTAGE

[ブール値]

デフォルト: False

面積の絶対値ではなく、CSVファイルの「Area」フィールドに面積のパーセンテージを書き出します

高度面積曲線(hypsometric)

OUTPUT_DIRECTORY

[フォルダ]

高度面積曲線の出力フォルダを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ディレクトリに保存

  • ディレクトリに保存します

出力

ラベル

名前

データ型

説明

高度面積曲線(hypsometric)

OUTPUT_DIRECTORY

[フォルダ]

面積高度曲線のファイルが保存されるディレクトリ。入力ベクタレイヤの各地物について、面積と高度のCSVファイルが作成されます。

ファイル名は histogram_ で始まり、レイヤ名と地物IDがこれに続きます。

../../../../_images/hypsometric.png

Python コード

Algorithm ID: qgis:hypsometriccurves

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.5. 段彩図(relief)

数値標高データから影付きの段彩図レイヤを作成します。段彩の色を手動で指定することもできますが、アルゴリズムにすべてのクラスを自動的に選択させることもできます。

../../../../_images/relief.png

図 28.35 段彩図レイヤ

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

Z係数

Z_FACTOR

[数値]

デフォルト: 1.0

鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。

段彩の区分を自動的に生成

AUTO_COLORS

[ブール値]

デフォルト: False

このオプションにチェックを入れると、アルゴリズムが全ての段彩色クラスを自動的に作成します

段彩の色

オプション

COLORS

[テーブルウィジェット]

段彩の色を手動で選択したい場合には、このテーブルウィジェットを使用します。色クラスを好きな数だけ追加し、各クラスについて上下の境界値を選択し、色の行をクリックして色ウィジェットを使用して色を選択します。

../../../../_images/relief_table.png

図 28.36 段彩の色クラスの手動設定

パネルの右横にあるボタンを使用すると、次の操作ができます:色クラスの追加と削除、定義済みの色クラスの並べ替え、色クラスが定義された既存のファイルを開く、現在の色クラスをファイルとして保存する

段彩図(relief)

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

段彩図の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

頻度分布の出力

オプション

FREQUENCY_DISTRIBUTION

[テーブル]

デフォルト: [出力をスキップ]

頻度分布の出力CSVテーブルを指定します。次のいずれかです:

  • 出力をスキップ

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

段彩図(relief)

OUTPUT

[ラスタ]

段彩図の出力ラスタレイヤ

頻度分布の出力

OUTPUT

[テーブル]

頻度分布の出力結果

Python コード

Algorithm ID: qgis:relief

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.6. 地形起伏指数(TRI)

Riley et al. (1999) による、地形の不均一性に関する定量的な指標値を計算します。これは地点ごとに計算される、3x3ピクセルのグリッド内の標高変化を集計した値です。

各ピクセルには、中央のセルとそれを囲む8セルの間の標高差の値が含まれます。

../../../../_images/ruggedness.png

図 28.37 赤(指数値小)から緑(指数値大)で表示した地形起伏指数レイヤ

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

Z係数

Z_FACTOR

[数値]

デフォルト: 1.0

鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より「でこぼこ」して見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。

起伏指数出力

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

地形起伏指数の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

起伏指数出力

OUTPUT

[ラスタ]

地形起伏指数の出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: qgis:ruggednessindex

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.1.17.7. 傾斜(slope)

入力ラスタレイヤの傾斜を計算します。傾斜とは地形の傾きの角度のことで、 単位で表されます。

../../../../_images/slope3.png

図 28.38 平坦な場所は赤、急峻な場所は青で表示した傾斜レイヤ

パラメータ

ラベル

名前

データ型

説明

DEMレイヤ

INPUT

[ラスタ]

数値地形モデルのラスタレイヤ

Z係数

Z_FACTOR

[数値]

デフォルト: 1.0

鉛直方向の拡大率。このパラメータは、Zの単位がXYの単位と異なる場合、例えばフィートとメートルの場合に有効です。このパラメータを使ってZを調整することができます。このパラメータ値を増加させると、最終結果が強調されます(より急峻に見えるようになります)。デフォルトは1(拡大なし)です。

傾斜(slope)

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

傾斜の出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

出力

ラベル

名前

データ型

説明

傾斜(slope)

OUTPUT

[ラスタ]

傾斜の出力ラスタレイヤ

Python コード

Algorithm ID: qgis:slope

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。