27.2.5. ラスタ投影

27.2.5.1. 投影法を設定

ラスタデータセットに座標系を適用します。

このアルゴリズムは、GDAL edit utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 投影法

パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT_LAYER

[ラスタ]

入力ラスタレイヤ

設定する座標参照系(CRS)

CRS

[crs]

出力レイヤの投影法 (CRS)

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

投影法を持ったレイヤ

OUTPUT

[ラスタ]

(新しい投影法の情報を持った)出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:assignprojection

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.2.5.2. 投影法を抽出

ラスタファイルの投影法を抽出し、拡張子 .wldworld ファイルに書き込みます。

このアルゴリズムは GDAL srsinfo utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 投影法

パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力ファイル

INPUT_LAYER

[ラスタ]

入力ラスタ アルゴリズムは生成される .wld ファイルの場所としてラスタファイルへのパスを使用するため、ラスタレイヤはファイル型でなければなりません。ファイル以外のラスタレイヤを使うとエラーになります。

.prjファイルも作成する

PRJ_FILE_CREATE

[ブール値]

デフォルト: False

これを有効にすると、投影法情報を含んだ .prj ファイルも作成されます。

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

World file

WORLD_FILE

[ファイル]

ラスタファイルの変換パラメータを含んだ、拡張子 .wld のテキストファイル。

ESRIシェープファイルprjファイル

PRJ_FILE

[ファイル]

CRS を記述する .prj 拡張子のテキストファイル。.prjファイルも作成する が False の場合、None になります。

Python コード

アルゴリズムID: gdal:extractprojection

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

27.2.5.3. 再投影 (Warp)

ラスタレイヤを別の座標参照系(CRS)に再投影します。出力ファイルの解像度とリサンプリング方法を選択できます。

このアルゴリズムは GDAL warp utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 投影法

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

再投影したい入力ラスタレイヤ

変換元CRS

オプション

SOURCE_CRS

[crs]

入力ラスタレイヤのCRSを定義します

ラスタのCRS

オプション

TARGET_CRS

[crs]

デフォルト: EPSG:4326

出力レイヤのCRS

リサンプリング法

RESAMPLING

[列挙型]

デフォルト: 0

使用するピクセル値のリサンプリング方法。オプション:

  • 0 -- 最近傍

  • 1 -- バイリニア

  • 2 -- キュービック

  • 3 -- キュービックスプライン

  • 4 -- ランチョス窓関数

  • 5 -- 平均

  • 6 -- モード

  • 7 --- 最大

  • 8 -- 最小値

  • 9 -- 中央値

  • 10 -- 第1四分位 (Q1)

  • 11 --- 第3四分位 (Q3)

出力バンドのnodata値

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト: なし

出力バンドのnodata値を設定します。指定しない場合、nodata値はソースデータセットからコピーされます。

変換先CRSの単位での解像度

オプション

TARGET_RESOLUTION

[数値]

デフォルト: なし

再投影結果の出力ファイルの解像度を定義します

再投影したラスタファイル

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

追加の生成オプション

オプション

OPTIONS

[文字列]

デフォルト: ''

作成するラスタを制御する1つ以上の作成オプションを追加します(色、ブロックサイズ、ファイル圧縮...)。便利なことに、定義済みのプロファイルを利用することができます (GDAL ドライバのオプションセクション を参照)。

バッチプロセスとモデルデザイナー: 複数のオプションをパイプ文字 (|) で区切ります。

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 0

出力ラスタファイルの形式を定義します。オプションは以下のとおり:

  • 0 -- 入力レイヤのデータ型を使う

  • 1 --- Byte (8ビット符号なし整数 (quint8))

  • 2 --- Int16 (16ビット符号あり整数 (qint16))

  • 3 --- UInt16 (16ビット符号なし整数 (quint16))

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Int32 (符号あり32ビット整数 (qint32))

  • 6 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 7 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 8 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 9 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 10 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 11 -- CFloat64 (複素数 Float64)

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

出力ファイルの矩形範囲

オプション

TARGET_EXTENT

[範囲]

作成する出力ファイルのジオリファレンス範囲を設定します(デフォルトでは 変換先CRS 内。指定された場合は 出力ファイルの矩形範囲のCRS になります)。

利用できる方法:

  • レイヤーから計算...: 現在のプロジェクトに読み込まれたレイヤの範囲を使用します。

  • レイアウトマップから計算...: アクティブなプロジェクト内の レイアウト地図アイテム の範囲を使用します。

  • ブックマークから計算...:保存された ブックマーク の範囲を使用します。

  • 現在のキャンバス領域を使用

  • キャンバスに描画: 考慮する領域を区切る矩形をクリック&ドラッグします。

  • xmin, xmax, ymin, ymax として座標を入力

出力ファイルの矩形範囲のCRS

オプション

TARGET_EXTENT_CRS

[crs]

出力ファイルの範囲に与えられた座標を解釈する CRS を指定します。これは出力データセットのターゲットCRSと混同しないでください。これは、例えば測地経度/緯度のCRSで出力座標を知っているが、投影座標系での結果が欲しいときなどの便宜のためです。

マルチスレッド実装を使用する

MULTITHREADING

[ブール値]

デフォルト: False

2つのスレッドが画像のチャンクを処理し、入出力操作を同時に実行するために使用されます。なお、計算自体はマルチスレッド化されません。

追加のコマンドラインパラメータ

オプション

EXTRA

[文字列]

デフォルト: なし

追加のGDALコマンドラインオプションを加えます。

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

再投影したラスタファイル

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

再投影された出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:warpreproject

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。