28.2.3. MetaSearch Catalog Client
28.2.3.1. はじめに
MetaSearchは、メタデータカタログサービスと対話するためのQGISプラグインで、OGC API - RecordsとOGC Catalog Service for the Web (CSW)標準の両方をサポートしています。
MetaSearchは、QGIS内のメタデータカタログを検索するための簡単で直感的なアプローチとユーザーフレンドリーなインターフェースを提供します。
28.2.3.2. QGISでメタデータカタログを操作する
MetaSearchとそれが必要とするものはQGISにデフォルトで含まれており、QGISプラグインマネージャから有効にすることができます。
OGC API - Records
OGC API - Records`_ は、OGC (Open Geospatial Consortium)`_ の標準規格で、ウェブ上の地理空間リソースを発見するためのものです。
CSW (Catalog Service for the Web)
CSW(Catalog Service for the Web)`_はOGC(Open Geospatial Consortium)`_ の仕様で、データ、サービス、その他の潜在的なリソースに関するメタデータを発見、閲覧、照会するための共通インターフェースを定義しています。
始める
MetaSearchを始めるには、 アイコンをクリックするか、QGISのメインメニューから を選択してください。メタサーチダイアログが表示されます。メインGUIは3つのタブで構成されています: サービス、 検索、 設定。
カタログサービスを管理する
サービス タブでは、利用可能なすべてのカタログサービスを管理することができます。MetaSearchにはカタログサービスのデフォルトリストが用意されており、 デフォルトサービスを追加 ボタンを押すことで追加することができます。
リストされたすべてのカタログサービスのエントリを検索するには、ドロップダウンセレクトボックスをクリックします。
カタログサービスのエントリを追加する:
新規 ボタンをクリックする
サービスの 名前 と :guilabel:`URL`(エンドポイント)を入力します。OGC CSW 2.0.2カタログの場合、ベースURLのみが必要であることに注意すること(完全なGetCapabilities URLではない)。 OGC API - Recordsカタログの場合、URLはコレクション・エンドポイントへのパスでなければならない。
カタログに認証が必要な場合は、適切な ユーザー名 と パスワード を入力してください。
guilabel:OK をクリックして、サービスをエントリのリストに追加します。
既存のカタログサービスのエントリを編集する:
編集したい園地路を選択する
編集 ボタンをクリックする
名前 または URL の値を変更する
OK をクリックします。
カタログサービスのエントリを削除するには、削除したいエントリを選択して 削除 ボタンをクリックします。エントリの削除を確認するメッセージが表示されます。
MetaSearchでは、XMLファイルを使った接続の読み込みと保存が可能です。これは、アプリケーション間で設定を共有する必要がある場合に便利です。以下はXMLファイル形式の例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<qgsCSWConnections version="1.0">
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="Data.gov CSW" url="https://catalog.data.gov/csw-all"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="Geonorge - National CSW service for Norway" url="https://www.geonorge.no/geonetwork/srv/eng/csw"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="Geoportale Nazionale - Servizio di ricerca Italiano" url="http://www.pcn.minambiente.it/geoportal/csw"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="LINZ Data Service" url="http://data.linz.govt.nz/feeds/csw"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="Nationaal Georegister (Nederland)" url="http://www.nationaalgeoregister.nl/geonetwork/srv/eng/csw"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="RNDT - Repertorio Nazionale dei Dati Territoriali - Servizio di ricerca" url="http://www.rndt.gov.it/RNDT/CSW"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="UK Location Catalogue Publishing Service" url="http://csw.data.gov.uk/geonetwork/srv/en/csw"/>
<csw type="OGC CSW 2.0.2" name="UNEP/GRID-Geneva Metadata Catalog" url="http://metadata.grid.unep.ch:8080/geonetwork/srv/eng/csw"/>
</qgsCSWConnections>
エントリのリストを読み込む:
読み込み ボタンをクリックします。新しいウィンドウが表示されます。
ブラウズ ボタンをクリックし、読み込みたいエントリのXMLファイルに移動します。
開く をクリックします。エントリのリストが表示されます。
リストから追加したいエントリを選択し、 読み込み をクリックします。
サービス情報 ボタンをクリックすると、サービスの識別情報、サービスプロバイダ、連絡先情報など、選択したカタログサービスに関する情報が表示されます。生のAPIレスポンスを表示したい場合は、Raw APIレスポンス ボタンをクリックします。別ウィンドウが開き、生のJSONまたはXML形式でサーバー情報が表示されます。
カタログサービスを検索する
検索 タブでは、カタログサービスにデータやサービスを照会したり、さまざまな検索パラメーターを設定したり、結果を表示したりすることができます。
次の検索パラメータが利用可能です:
キーワード: 自由なテキスト検索キーワード;
サービス: クエリを実行するカタログサービス;
バウンディングボックス: フィルタリングする空間領域であり、X最大値、X最小値、 Y最大値、 Y最小値 で定義されます。グローバルに設定 をクリックしてグローバル検索を行う、地図の領域 をクリックして可視領域を検索する、または手動で値を入力します。
guilabel:検索 ボタンをクリックすると、選択したメタデータカタログを検索します。検索結果はリストで表示され、列のヘッダをクリックすることでソートすることができます。検索結果の下にある方向ボタンで検索結果を行き来できます。
結果を選択します:
RAW APIレスポンスの表示 ボタンをクリックすると、生のJSONまたはXML形式のサービス応答を表示するウィンドウが開きます。
メタデータレコードに関連するバウンディングボックスがある場合は、バウンディングボックスのフットプリントが地図上に表示されます。
レコードをダブルクリックすると、関連するアクセス リンクを含むレコード メタデータが表示されます。リンクをクリックすると、ユーザーのウェブブラウザでリンクが開きます。
レコードがサポートされているウェブサービス(WMS/WMTS、WFS、WCS、ArcGIS REST Serviceなど)である場合、データを追加 ボタンが有効になります。このボタンをクリックすると、MetaSearchはこれが有効なOWSかどうかを確認します。次にサービスが適切なQGIS接続リストに追加され、適切な接続ダイアログが表示されます。
設定
MetaSearchは以下の:guilabel:設定 で微調整できます:
タイムアウト: メタデータカタログを検索する際に、接続試行をブロックする秒数を指定します。デフォルト値は10。
SSL認証を無効化: SSL検証をオフにするオプション。
結果のページング: メタデータカタログを検索する際に、1ページに表示する結果の数を指定します。デフォルト値は10。
28.2.3.3. カタログサーバーのエラー
カタログがウェブブラウザでは動作するが、MetaSearchでは動作しない場合があります。これは、カタログサーバーのコンフィギュレーション/セットアップが原因である可能性があります。カタログサーバープロバイダは、URLの一貫性と最新の設定を確認する必要があります(これはHTTP -> HTTPSのリダイレクトシナリオで一般的です)。この問題と修正についての詳しい説明は pycsw FAQ item を参照してください。FAQ項目はpycsw固有のものですが、一般的に他のカタログサーバーにも適用できます。