29.3. 付録C: QGISのファイル形式

29.3.1. QGS/QGZ - QGISプロジェクトファイル形式

QGS 形式は、QGISプロジェクトを保存するためのXML形式です。 QGZ 形式は、QGSファイルとQGDファイルを含む圧縮(zip)アーカイブです。 QGD ファイルは、プロジェクトの補助データを含むqgisプロジェクトの関連するsqliteデータベースです。補助データがない場合、QGDファイルは空になります。

QGISファイルには、QGISプロジェクトの保存に必要なすべてのものが含まれています:

  • プロジェクトのタイトル

  • プロジェクトのCRS

  • レイヤツリー

  • スナップ設定

  • 関係

  • 地図キャンバスの範囲

  • プロジェクトモデル

  • 凡例

  • mapviewドック(2Dおよび3D)

  • 基になるデータセット(データソース)へのリンクを持つレイヤ、および範囲、SRS、結合、スタイル、レンダラ、ブレンドモード、不透明度などのその他のレイヤプロパティ。

  • プロジェクトのプロパティ

以下の図は、QGSファイルの最上位タグと展開された ProjectLayers タグを示しています。

../../../_images/qgstoplevel.png

図 29.1 QGSファイル中のトップレベルのタグ

../../../_images/qgsprojectlayers.png

図 29.2 QGSファイルの展開された最上位のProjectLayersタグ

29.3.2. QLR - QGISレイヤー定義ファイル

レイヤ定義ファイル(QLR)は、レイヤのQGISスタイル情報に加えて、レイヤデータソースへのポインタを含むXMLファイルです。

このファイルの使用例は簡単です。データソースを開き、関連するすべてのスタイル情報を取り込むための単一のファイルを用意することです。 QLRファイルを使用すると、簡単に開けるファイルで基になるデータソースをマスクすることもできます。

QLRの使用例は、MS SQLレイヤーを開くためのものです。 MS SQL接続ダイアログに移動して、接続、選択、ロード、最後にスタイルを設定する代わりに、必要なすべてのスタイルが含まれる正しいMS SQLレイヤーを指す.qlrファイルを追加するだけです。

将来、.qlrファイルは複数のレイヤへの参照を保持する可能性があります。

../../../_images/qlr.png

図 29.3 QLRファイルのトップレベルのタグ

29.3.3. QML-QGISスタイルファイル形式

QMLは、レイヤのスタイルを保存するためのXML形式です。

QMLファイルには、シンボル定義、サイズと回転、ラベリング、不透明度、ブレンドモードなどを含む地物ジオメトリのレンダリングのためにQGISが処理できるすべての情報が含まれています。

以下の図はQMLファイルの最上位タグを示しています( renderer_v2 とその symbol タグのみが展開されています)。

../../../_images/qml.png

図 29.4 QMLファイルのトップレベルタグ(symbolタグを持つrenderer_v2タグのみが展開されています)