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17.4. 最初のアルゴリズムを実行する・ツールボックス

注釈

このレッスンでは、最初のアルゴリズムを実行し、それから、最初の結果を取得します。

すでに述べたように、プロセシングフレームワークは他のアプリケーションのアルゴリズムを実行できますが、外部ソフトウェアの実行を必要としないネイティブのアルゴリズムも含んでいます。プロセシングフレームワークの探索を始めるため、ネイティブのアルゴリズムのひとつを実行します。特に、ポリゴンの集合の重心を計算するつもりです。

まず、このレッスンに対応するQGISプロジェクト(first_alg)を開きます。これには、2つのポリゴンを持つだけの単一のレイヤが含まれています

../../../_images/canvas.png

ツールボックスの上部にあるテキストボックスに移動します。これは検索ボックスです。テキストを入力すると、アルゴリズムのリストがフィルタリングされ、入力されたテキストを含むものだけが表示されます。検索に一致するアルゴリズムがアクティブではないプロバイダに属する場合、追加のラベルがツールボックスの下部に表示されます。

centroids と入力すると次のように見えるはずです。

../../../_images/toolbox.png

検索ボックスは、お探しのアルゴリズムを見つけるのにとても実用的な方法です。ダイアログの下部に追加のラベルが表示され、検索に一致するがアクティブではないプロバイダに属するアルゴリズムがあることが示されます。そのラベルのリンクをクリックすると、アルゴリズムのリストには、これらの非アクティブプロバイダの結果も表示されます。これらは、明るいグレーで表示されます。各非アクティブプロバイダをアクティブにするリンクも表示されます。他のプロバイダをアクティブにする方法については、後で説明します。

../../../_images/toolbox_providers.png

アルゴリズムを実行するには、ツールボックスでその名前をダブルクリックする必要があるだけです。 ポリゴン重心 アルゴリズムをダブルクリックすると、次のダイアログが表示されます。

../../../_images/centroids.png

どのアルゴリズムも似たようなインターフェイスを持っていて、基本的には、入力の必要な入力パラメータと、保存する場所を選択するアウトプットが含まれています。今回の場合、唯一の入力はポリゴンを持ったベクタレイヤです。

入力として ポリゴン レイヤを選択します。アルゴリズムは、重心レイヤという、ひとつの出力を持っています。データ出力の保存先には2つのオプションがあります: ファイルパスを入力するか、一時ファイルに保存するかです

保存先を設定してかつ一時ファイルに結果を保存しないようにしたい場合には、出力の形式は、ファイル名の拡張子によって定義されます。形式を選択するには、単に対応するファイルの拡張子を選択します(または、直接ファイルパスを入力している場合は、代わりにそれを追加します)。入力したファイルパスの拡張子は、サポートされているもののいずれかと一致しない場合は、デフォルトの拡張子(通常はテーブルに対して .dbf 、ラスタレイヤに対して .tif ベクタレイヤに対して .shp )がファイルパスに追加され、その拡張子に対応するファイル形式がレイヤまたはテーブルを保存するために使用されます。

このガイドの全ての演習では、後で使うために保存する必要が無いので、結果は一時ファイルに保存しています。恒久的な場所に保存しても構いません。

警告

一時ファイルはQGISを閉じると削除されます。出力が一時的な出力として保存されるプロジェクトを作成する場合、後でプロジェクトを開こうとすると、出力ファイルが存在しないので、QGISは、文句を言うでしょう。

アルゴリズムダイアログを設定し終えたら 実行 を押してアルゴリズムを実行します。

次のような出力が得られます。

../../../_images/canvas2.png

出力は入力と同じCRSを有しています。ジオアルゴリズムでは、全ての入力レイヤが同じCRSを共有し何も再投影を行わないことを前提とします。いくつかの特別なアルゴリズム(例えば、再投影のアルゴリズム)の場合を除き、出力も同じCRSを持ちます。これについてはすぐに詳しく説明します。

さまざまなファイル形式を使用(例えば、拡張子として shpgeojson を使用)してそれを保存し、自分自身を試してみてください。また、レイヤーが作成された後QGISにロードしたくない場合は、出力パスボックスの下に発見されるチェックボックスをオフにできます。