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28.2.3. ラスタ抽出

28.2.3.1. 範囲を指定して切り抜く

GDALがサポートする任意のラスタファイルを、指定された範囲に切り抜きます。

このアルゴリズムは GDAL translate utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 抽出

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタ

切り抜く範囲

EXTENT

[範囲]

出力ラスタに使用する範囲。指定したバウンディングボックス内のピクセルのみが出力に含まれます。

利用できる方法:

  • レイヤから計算...: 現在のプロジェクトに読み込まれたレイヤの範囲を使用します。

  • レイアウトマップから計算...: アクティブなプロジェクト内の レイアウト地図アイテム の範囲を使用します。

  • ブックマークから計算...:保存された ブックマーク の範囲を使用します。

  • 現在のキャンバス領域を使用

  • キャンバスに描画: 考慮する領域を区切る矩形をクリック&ドラッグします。

  • xmin, xmax, ymin, ymax として座標を入力

出力のCRSを上書きする

OVERCRS

[ブール値]

デフォルト: False

チェックした場合、出力ファイルには入力レイヤのCRSが割り当てられます。

Assign a specified NoData value to output bands

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのNoData値に挿入する値を定義する

出力ファイル

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

追加の生成オプション

オプション

OPTIONS

[文字列]

デフォルト: ''

作成するラスタを制御する1つ以上の作成オプションを追加します(色、ブロックサイズ、ファイル圧縮...)。便利なことに、定義済みのプロファイルを利用することができます (GDAL ドライバのオプションセクション を参照)。

バッチプロセスとモデルデザイナー: 複数のオプションをパイプ文字 (|) で区切ります。

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 0

出力ラスタファイルの形式を定義します。

オプション:

  • 0 -- 入力レイヤのデータ型を使う

  • 1 --- Byte (8ビット符号なし整数 (quint8))

  • 2 --- Int16 (16ビット符号あり整数 (qint16))

  • 3 --- UInt16 (16ビット符号なし整数 (quint16))

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Int32 (符号あり32ビット整数 (qint32))

  • 6 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 7 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 8 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 9 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 10 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 11 -- CFloat64 (複素数 Float64)

  • 12 --- Int8 (8ビット符号あり整数(qint8))

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

追加のコマンドラインパラメータ

オプション

EXTRA

[文字列]

デフォルト: なし

GDALコマンドラインオプションを追加します

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

出力ファイル

OUTPUT

[ラスタ]

指定された範囲で切り抜かれた出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:cliprasterbyextent

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.2.3.2. マスクレイヤで切り抜く

GDALがサポートする任意のラスタをベクタマスクレイヤで切り抜きます。

このアルゴリズムは GDAL warp utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 抽出

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタ

マスクレイヤ

MASK

[ベクタ:ポリゴン]

ラスタを切り抜くためのベクタマスク

変換元CRS

SOURCE_CRS

[crs]

入力ラスタに使う座標参照を設定します

変換先CRS

TARGET_CRS

[crs]

マスクレイヤに使う座標参照を設定します

変換先の領域

オプション

TARGET_EXTENT

[範囲]

生成する出力ファイルの範囲

利用できる方法:

  • レイヤから計算...: 現在のプロジェクトに読み込まれたレイヤの範囲を使用します。

  • レイアウトマップから計算...: アクティブなプロジェクト内の レイアウト地図アイテム の範囲を使用します。

  • ブックマークから計算...:保存された ブックマーク の範囲を使用します。

  • 現在のキャンバス領域を使用

  • キャンバスに描画: 考慮する領域を区切る矩形をクリック&ドラッグします。

  • xmin, xmax, ymin, ymax として座標を入力

Assign a specified NoData value to output bands

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのNoData値に挿入する値を定義する

アルファバンドを作る

ALPHA_BAND

[ブール値]

デフォルト: False

結果のアルファバンドを作成します。アルファバンドには、ピクセルの透明度の値が含まれます。

マスクレイヤの領域に切り抜き範囲を一致させる

CROP_TO_CUTLINE

[ブール値]

デフォルト: True

チェックするとベクタレイヤの範囲を出力ラスタに適用します。

入力ラスタの解像度を保持

KEEP_RESOLUTION

[ブール値]

デフォルト: False

出力ラスタの解像度を変えません

出力ファイル解像度を設定

SET_RESOLUTION

[ブール値]

デフォルト: False

出力解像度(セルサイズ)を指定するか

出力バンドのX解像度

オプション

X_RESOLUTION

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのセルの幅

出力バンドのY解像度

オプション

Y_RESOLUTION

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのセルの高さ

マルチスレッド実装を使用する

MULTITHREADING

[ブール値]

デフォルト: False

2つのスレッドが画像のチャンクを処理し、入出力操作を同時に実行するために使用されます。なお、計算自体はマルチスレッド化されません。

出力ファイル

OUTPUT

[ラスタ]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力ラスタレイヤを指定します。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

追加の生成オプション

オプション

OPTIONS

[文字列]

デフォルト: ''

作成するラスタを制御する1つ以上の作成オプションを追加します(色、ブロックサイズ、ファイル圧縮...)。便利なことに、定義済みのプロファイルを利用することができます (GDAL ドライバのオプションセクション を参照)。

バッチプロセスとモデルデザイナー: 複数のオプションをパイプ文字 (|) で区切ります。

出力のデータ型

DATA_TYPE

[列挙型]

デフォルト: 0

出力ラスタファイルの形式を定義します。

オプション:

  • 0 -- 入力レイヤのデータ型を使う

  • 1 --- Byte (8ビット符号なし整数 (quint8))

  • 2 --- Int16 (16ビット符号あり整数 (qint16))

  • 3 --- UInt16 (16ビット符号なし整数 (quint16))

  • 4 --- UInt32 (32ビット符号なし整数 (quint32))

  • 5 -- Int32 (符号あり32ビット整数 (qint32))

  • 6 -- Float32 (32ビット浮動小数点数 (float))

  • 7 -- Float64 (64ビット浮動小数点数 (double))

  • 8 -- CInt16 (複素数 Int16)

  • 9 -- CInt32 (複素数 Int32)

  • 10 -- CFloat32 (複素数 Float32)

  • 11 -- CFloat64 (複素数 Float64)

  • 12 --- Int8 (8ビット符号あり整数(qint8))

利用可能なオプションは、QGISと一緒にビルドされたGDALのバージョンによって異なります( ヘルプ ► QGISについて メニューを参照)

追加のコマンドラインパラメータ

オプション

EXTRA

[文字列]

デフォルト: なし

GDALコマンドラインオプションを追加します

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

出力ファイル

OUTPUT

[ラスタ]

ベクタレイヤによって切り抜かれた出力ラスタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:cliprasterbymasklayer

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.2.3.3. 等高線

GDALがサポートしているあらゆる標高ラスタから等高線を抽出します

このアルゴリズムは GDAL contour utility から派生したものです。

デフォルトメニュー: ラスタ ► 抽出

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト: 1

等高線を生成するラスタバンド

等高線の間隔

INTERVAL

[数値]

デフォルト: 10.0

標高ラスタで指定されている単位による等高線の間隔を定義します(最小値0)

属性名(空白なら標高は付加されません)

オプション

FIELD_NAME

[文字列]

デフォルト:'ELEV'

標高を置く属性の名前を指定します。

等高線の基準値

オプション

OFFSET

[数値]

デフォルト: 0.0

等高線

OUTPUT

[ベクタ:ライン]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力するベクタレイヤの指定。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

3Dベクタを生成

CREATE_3D

[ブール値]

デフォルト: False

2Dの代わりに3Dベクタを強制的に作成する。各頂点の標高を含む。

全ラスタ値を有効とみなす

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

Ignores any NoData values in the dataset.

nodata値として扱うピクセル値

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのNoData値に挿入する値を定義する

追加のコマンドラインパラメータ

オプション

EXTRA

[文字列]

デフォルト: なし

追加の GDAL コマンドラインオプションを加えます。対応する GDAL ユーティリティのドキュメントを参照してください。

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

等高線

OUTPUT

[ベクタ:ライン]

等高線の出力ベクタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:contour

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。

28.2.3.4. 等高線ポリゴン

GDALがサポートしているあらゆる標高ラスタから等高線ポリゴンを抽出します

このアルゴリズムは GDAL contour utility から派生したものです。

パラメータ

基本パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

入力レイヤ

INPUT

[ラスタ]

入力ラスタ

バンド番号

BAND

[ラスタのバンド]

デフォルト: 1

等高線を生成するラスタバンド

等高線の間隔

INTERVAL

[数値]

デフォルト: 10.0

標高ラスタで指定されている単位による等高線の間隔を定義します(最小値0)

等高線の基準値

オプション

OFFSET

[数値]

デフォルト: 0.0

ポリゴン最低標高の属性名

オプション

FIELD_NAME_MIN

[文字列]

デフォルト:'ELEV_MIN'

等高線ポリゴンの最低標高を入れる属性名を指定します。指定されない場合、最低標高属性は付けられません。

ポリゴン最高標高の属性名

オプション

FIELD_NAME_MAX

[文字列]

デフォルト:'ELEV_MAX'

等高線ポリゴンの最高標高を入れる属性名を指定します。指定されない場合、最高標高属性は付けられません。

等高線

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

デフォルト: [一時ファイルに保存]

出力するベクタレイヤの指定。次のいずれかです:

  • 一時ファイルに保存

  • ファイルに保存...

詳細パラメータ

ラベル

名前

タイプ

説明

3Dベクタを生成

CREATE_3D

[ブール値]

デフォルト: False

2Dの代わりに3Dベクタを強制的に作成する。各頂点の標高を含む。

全ラスタ値を有効とみなす

IGNORE_NODATA

[ブール値]

デフォルト: False

Ignores any NoData values in the dataset.

nodata値として扱うピクセル値

オプション

NODATA

[数値]

デフォルト: なし

出力ラスタのNoData値に挿入する値を定義する

追加のコマンドラインパラメータ

オプション

EXTRA

[文字列]

デフォルト: なし

追加の GDAL コマンドラインオプションを加えます。対応する GDAL ユーティリティのドキュメントを参照してください。

出力

ラベル

名前

タイプ

説明

等高線

OUTPUT

[ベクタ:ポリゴン]

等高線ポリゴンの出力ベクタレイヤ

Python コード

アルゴリズムID: gdal:contour_polygon

import processing
processing.run("algorithm_id", {parameter_dictionary})

algorithm id は、プロセシングツールボックス内でアルゴリズムにマウスカーソルを乗せた際に表示されるIDです。 parameter dictionary は、パラメータの「名前」とその値を指定するマッピング型です。Python コンソールからプロセシングアルゴリズムを実行する方法の詳細については、 プロセシングアルゴリズムをコンソールから使う を参照してください。