3.1. 基本
このセクションでは、サービスによって相互に共有されるコンセプトとパラメータについて説明します。これらの中には、OGC仕様で定義されている標準的なものもあれば、QGIS Serverに非常に特化したものもあります。
標準的なコンセプト:
コンセプト |
説明 |
---|---|
サービスの名称 |
|
リクエストの名称 |
ベンダーコンセプト:
コンセプト |
説明 |
---|---|
QGISプロジェクトファイル |
|
ダウンロードするファイルのファイル名 |
|
短い名前の定義 |
3.1.1. SERVICE
この標準的なパラメータは、特定の リクエスト に対して使用するサービス名を指定するもので、SERVICE=NAME
のような形式で指定する必要があります。
WMS サービスのURL例:
http://localhost/qgisserver?
SERVICE=WMS
&...
注釈
WFS3 (OGC API Features) のようなREST型のサービスでは使用できません。
3.1.2. REQUEST
この標準パラメータは、特定の サービス に対して実行するリクエストの名前を指定するもので、REQUEST=RequestName
のように記述する必要があります。
GetCapabilities リクエストのURL例:
http://localhost/qgisserver?
REQUEST=GetCapabilities
&...
注釈
WFS3 (OGC API Features) のようなREST型のサービスでは使用できません。
3.1.3. MAP
このベンダパラメータでは、使用するQGISプロジェクトファイルを定義することができます。絶対パスか、サーバーの実行ファイル qgis_mapserv.fcgi
の場所からの相対パスで指定します。リクエストは実際に動作するためにQGISプロジェクトを必要とするため、MAP
はデフォルトで必須です。しかし、QGIS_PROJECT_FILE 環境変数を使用して、デフォルトのQGISプロジェクトを定義することができます。この場合、MAP
は必須パラメータではなくなります。さらに詳しい情報は server_env_ariables の章を参照してください。
URLの例:
http://localhost/qgisserver?
MAP=/tmp/QGIS-Training-Data/exercise_data/qgis-server-tutorial-data/world.qgs
&...
3.1.4. FILE_NAME
このベンダパラメータが設定されている場合、サーバーレスポンスは指定されたファイル名の添付ファイルとしてクライアントに送信されます。
XML GetCapabilities 文書を保存するURL例:
http://localhost/qgisserver?
SERVICE=WMS
&REQUEST=GetCapabilities
&FILE_NAME=wms_capabilities.xml
&...
注釈
WFS3 (OGC API Features) のようなREST型のサービスでは使用できません。
3.1.5. 短い名前
多くの要素が、短い名前 と タイトル の両方を持っています。短い名前は機械同士の通信に使われるテキスト文字列で、タイトルは人間のために使われるものです。例えば、あるデータセットには "Maximum Atmospheric Temperature" という説明的なタイトルがあり、"ATMAX" と略された短い名前でリクエストされるかもしれません。タイトル、短い名前、要約を設定することができます:
レイヤ: レイヤを右クリックし、
を選択します。グループ: グループ上で右クリックして グループのWMSデータを設定 を選択します
プロジェクト:
に移動します。
したがって、QGIS Serverとやり取りする際に、これらの項目を識別するために短い名前を使用することができます。例えば、標準の LAYERS
パラメータの場合:
http://localhost/qgisserver?
SERVICE=WMS
&REQUEST=GetMap
&LAYERS=shortname1,shortname2
&...