重要
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16.2. 属性テーブルの操作
属性テーブルは選択されたレイヤの地物の情報を表示します。各行は(ジオメトリを持つ持たないに関わらず)1つの地物を表し、各列はその地物のある特定の情報を持っています。属性テーブルの地物は検索、選択、移動および編集が可能です。
16.2.1. 序文: 空間情報のあるテーブル、空間情報のないテーブル
QGISでは、空間レイヤと非空間レイヤを読み込むことができます。これには現在、GDALや区切りテキストでサポートされているテーブル、PostgreSQL、MS SQL Server、SpatiaLite、Oracleプロバイダが含まれます。読み込まれたすべてのレイヤは レイヤ パネルに一覧表示されます。レイヤが空間的に有効かどうかによって、マップ上でそのレイヤを操作できるかどうかが決まります。
空間情報を持たないテーブルは、属性テーブルビューを使用して閲覧や編集ができます。さらに、これをフィールドの参照値に使用することも可能です。例えば、空間情報を持たないテーブルの列を使用して、編集モード中の特定のベクタレイヤに追加される属性値や許容される値の範囲を定義することができます。詳しくは、 属性フォームプロパティ セクションの編集ウィジェットを参考にしてください。
16.2.2. 属性テーブルのインタフェースの紹介
ベクタレイヤの属性テーブルを開くには、 レイヤパネル 内でレイヤをクリックしてアクティブにします。次に、メインメニューの メニューから、 を選択します。レイヤを右クリックして、メニューから を選択するか、属性ツールバーの 属性テーブルを開く ボタンをクリックしても開くことができます。ショートカットキーがお好みなら、 F6 を押すと属性テーブルが開きます。 Shift+F6 は、選択した地物でフィルタリングされた属性テーブルを開き、 Ctrl+F6 は表示されている地物のみでフィルタリングされた属性テーブルを開きます。
これにより、レイヤの地物属性を表示するウィンドウが開きます( figure_attributes_table )。 メニューの設定により、属性テーブルはドックウィンドウとして開くか、または通常のウィンドウで開きます。レイヤ内の地物数の合計や、選択中の地物数、フィルタリングされた地物数が属性テーブルのタイトルに表示されます。また、レイヤが空間的に制限されているかどうかも表示します。
属性テーブルウィンドウの上部にあるボタンには以下の機能があります。
アイコン |
ラベル |
目的 |
デフォルトのショートカット |
---|---|---|---|
編集モード切替 |
編集機能を有効にする |
Ctrl+E |
|
マルチエディットモード切替 |
多くの地物の複数のフィールドを更新する |
||
編集内容の保存 |
現在の修正を保存する |
||
テーブルを再読み込み |
|||
地物追加 |
ジオメトリを持っていない地物を新規追加します |
||
選択地物の削除 |
選択された地物をレイヤから削除します |
||
選択行を切り取ってクリップボードへ |
Ctrl+X |
||
選択している行をクリップボードへコピーする |
Ctrl+C |
||
クリップボードから地物を貼り付ける |
コピーされた地物を新規地物として挿入します |
Ctrl+V |
|
式による地物選択 |
|||
すべて選択 |
レイヤ内のすべての地物を選択します |
Ctrl+A |
|
選択部分を反転する |
レイヤ内の現在の選択状態を反転します |
Ctrl+R |
|
レイヤ内の全地物を選択解除 |
現在のレイヤ内のすべての地物の選択を解除します |
Ctrl+Shift+A |
|
フォームによる地物選択/フィルタ |
Ctrl+F |
||
選択を一番上に |
選択した行をテーブルの先頭行に移動します |
||
選択した行の地物にパン |
Ctrl+P |
||
選択した行の地物にズームする |
Ctrl+J |
||
新規フィールド |
データソースに新しいフィールドを追加します |
Ctrl+W |
|
フィールド削除 |
データソースからフィールドを削除します |
||
列の整理 |
属性テーブルにフィールドを表示させたり、隠したりします |
||
フィールド計算機を開く |
多数の地物のフィールドを連続的に更新します |
Ctrl+I |
|
条件付き書式 |
表の書式設定を有効にします |
||
属性テーブルをドッキング |
属性テーブルをウィンドウにドッキング/ドッキング解除します |
||
アクション |
レイヤに関連したアクションをリストします |
注釈
データの形式やお使いのQGISのバージョンでビルドされたGDALライブラリによっては、利用できないツールがあります。
これらのボタンの下には、クイックフィールド計算バー( 編集モード でのみ有効)があり、レイヤ内の地物のすべてまたは一部に計算結果を素早く適用できます。このバーは フィールド計算機 と同様の 式 を使用します( 属性値の編集 参照)。
16.2.2.1. テーブル表示 vs フォーム表示
QGISは属性テーブル内のデータを簡単に操作するための2つの表示モードが用意されています。
テーブル表示 は、複数の地物の値を表形式で表示します。各行は1つの地物を、各列はフィールドを表しています。列のヘッダを右クリックすると テーブルの列表示の設定 ができ、セルを右クリックすると、 地物とのやり取り ができます。
The attribute table supports Shift+Mouse Wheel scrolling in table view mode to switch between vertical and horizontal scrolling movements. This can also be achieved replacing the mouse with the trackpad on macOS.
フォーム表示 は、最初のパネルに 地物の表示名 が表示され、クリックした表示名の属性のみを2つ目のパネルに表示します。最初のパネルの上部には、属性( カラムプレビュー )や 式 を使用して「表示名」を指定することができるプルダウンメニューがあります。このプルダウンメニューには、再利用のために最後に使用した10個の式も含まれています。フォーム表示はレイヤのフィールドの設定( 属性フォームプロパティ 参照)を使用します。
最初のパネルの下部にある矢印ボタンを使用して、地物IDでブラウジングができます。2番目のパネルに表示される地物の属性は、矢印ボタンを押すたびに順に更新されます。また、下部にあるボタンを押すことで、マップキャンバスでアクティブな地物を識別したり、アクティブな地物へ画面を移動することもできます。
あるモードから他方のモードへの切り替えは、ダイアログの右下にある対応するアイコンをクリックすることによって行えます。
デフォルトビュー モードを指定することもできます。 「直前の表示形式」、「テーブル表示」または「フォーム表示」にすることができます。
メニューで、属性テーブルのオープン時の16.2.2.2. 列の設定
テーブル表示の場合に列のヘッダを右クリックすると、以下の項目をコントロールするツールにアクセスできます:
列の幅の修正
列の幅は、列見出しを右クリックして、次のいずれかを選択することで設定できます:
幅の設定... 希望する幅の値を入力します。デフォルトでは、現在の値がウィジェットに表示されます
全カラム幅を設定... は、すべてのカラムの幅を同じ値で設定します
自動サイズ は、列に合わせて最適なサイズに変更します。
全カラム幅を自動設定
カラムの幅は、カラムのヘッダの右側の境界をドラッグすることでも変更できます。新しいカラム幅はレイヤに保持され、次に属性テーブルを開いたときにこの幅が復元されます。
列の非表示・整理とアクションの有効化
列のヘッダを右クリックすると、属性テーブルから 列を非表示 とするかどうかを選択できます(「テーブル表示」の場合)。より詳細なコントロールについては、ダイアログのツールバーの 列の整理... ボタンを押すか、列のヘッダの右クリックメニューで 列の整理... を選択します。このダイアログでは、以下のことができます:
表示したい列にチェック、または非表示したい列のチェックを外す:非表示にした列は、自ら復元するまで、属性テーブルダイアログのすべてのインスタンスから消えます。
アイテムをドラッグ&ドロップして、属性テーブル内の列の順序が変更できます。この変更はテーブルの表示のためのものであり、レイヤのデータソースのフィールドの順序は変更されないことに注意してください。
新しい仮想の アクション 列を追加して、各行にドロップダウンボックスを表示したり、利用可能なアクションのボタンリストを表示します。アクションに関する更なる情報については、 アクションプロパティ を参照してください。
Sorting rows
The rows can be sorted by any column, by clicking on the column header. A
small arrow indicates the sort order (downward pointing means descending
values from the top row down, upward pointing means ascending values from
the top row down).
You can also choose to sort the rows with the Sort... option of the
column header context menu and write an expression. E.g. to sort the rows
using multiple columns you can write concat(col0, col1)
.
フォーム表示では、地物識別子は プレビュー式で並べ替え オプションを使用してソートできます。
Note that sorting the rows only affects the table rendering and does not alter the features order in the layer datasource.
Tip
異なる型の列に基づいた並べ替え
Trying to sort an attribute table based on columns of string and numeric types
may lead to unexpected result because of the concat("USE", "ID")
expression
returning string values (ie, 'Borough105' < 'Borough6'
).
You can workaround this by using eg concat("USE", lpad("ID", 3, 0))
which
returns 'Borough105' > 'Borough006'
.
16.2.2.3. 条件式を使ったテーブルセルの書式設定
条件付き書式設定を使用して、属性テーブル内で特に注目したい地物を強調表示させることができます。カスタム条件式は、地物に関する以下の要素に基づきます:
ジオメトリ(例:マルチパート地物、面積が小さい地物、定義された地図範囲内にある地物などを識別する)
or field value (e.g., comparing values to a threshold, identifying empty cells, duplicates, ...).
You can enable the conditional formatting panel clicking on Conditional formatting button at the top right of the attributes window in table view (not triggered in form view).
この新しいパネルでは、 フィールド または 行全体 の書式レンダリングに新ルールを追加することができます。新ルールを追加すると、以下のものを定義するためのフォームが開きます:
ルールの名前
何らかの 式ビルダー 関数を使用した条件式
書式設定:プリセット書式のリストから選択するか、以下のプロパティに基づいて作成できます。
背景色とテキスト色
アイコンを使用するかどうか
太字、イタリック、下線、取り消し線
フォント
16.2.3. 属性テーブルの地物とのやりとり
16.2.3.1. 地物の選択
テーブル表示では、属性テーブルの各行はレイヤ内の個別地物の属性を表します。ある行を選択するとその地物が選択され、同様に、(ジオメトリのあるレイヤの場合は)マップキャンバスで地物を選択すると属性テーブル内の行が選択されます。マップキャンバス(または属性テーブル)で選択された地物の組み合わせが変更された場合、それに応じて属性テーブル(またはマップキャンバス)の選択が更新されます。
行の左端にある行番号をクリックすることで、行を選択することができます。 Ctrl キーを押しながらクリックすると、 複数の行 をマークすることができます。 Shift キーを押しながら行の左側にある複数の行ヘッダをクリックすると、 連続選択 ができます。現在のカーソル位置とクリックした行の間のすべての行が選択されます。属性テーブルのセルをクリックしてカーソル位置を移動しても、行の選択は変わりません。また、メインキャンバス内で選択を変更しても、属性テーブルのカーソル位置は移動しません。
属性テーブルのフォーム表示では、地物はデフォルトで左側パネル内において表示フィールド( 表示名プロパティ 参照)の値によって識別されています。この識別子はパネルの上部にあるドロップダウンリストを使用して、既存のフィールドを選択するか、カスタム式を使用して置き換えることができます。また、ドロップダウンメニューから地物フォームのリストをソートすることもできます。
左側のパネルで値をクリックすると、右側のパネルにその地物の属性が表示されます。地物を選択するには、識別子の左にある四角いシンボルの中をクリックします。デフォルトでは、シンボルが黄色に変わります。テーブル表示と同様、これまでに紹介したキーボードの組み合わせで複数の地物を選択することができます。
Beyond selecting features with the mouse, you can perform automatic selection based on feature's attribute using tools available in the attribute table toolbar, such as (see section 自動選択 and subsequent for more information and use case):
It is also possible to select features using forms.
16.2.3.2. 地物のフィルタリング
属性テーブルで地物を選択したら、テーブルにこれらのレコードのみを表示したい場合があります。これは、属性テーブルダイアログの左下にあるドロップダウンリストから 選択した地物を表示 アイテムを使用すると簡単にできます。このリストには、次のようなフィルタがあります:
選択した地物を表示 - これは、 レイヤ メニューや 属性ツールバー から 属性テーブルを開く(選択地物) を使用する場合や、キーボードで Shift+F6 を押した場合と同じです
地図上に表示されている地物を表示 - これは、 レイヤ メニューや the 属性ツールバー から 属性テーブルを開く(可視地物) を使用する場合や、キーボードで Ctrl+F6 を押した場合と同じです
Show Features with Failing Constraints - features will be filtered to only show the ones which have failing constraints. Depending on whether the unmet constraint is hard or soft, failing field values are displayed in respectively dark or light orange cells.
編集された地物と新規地物を表示 - これは、 レイヤ メニューや 属性ツールバー から 属性テーブルを開く(編集済み地物) を使用する場合と同じです
属性フィルタ - フィールドの値に基づいたフィルタリングができます:リストからカラムを選択し、値を入力するか選択して、 Enter キーを押すとフィルタリングが実行されます。すると、
num_field = value
の式やstring_field ilike '%value%'
の式にマッチする地物のみが属性テーブルに表示されます。文字列に関しては Case sensitive にチェックを入れることで、大文字小文字を区別するより厳しいマッチングにできます。Advanced filter (Expression) - Opens the expression builder dialog. Within it, you can create complex expressions to match table rows. For example, you can filter the table using more than one field. When applied, the filter expression will show up at the bottom of the form.
: a shortcut to saved expressions frequently used for filtering your attribute table.
これらは フォームによる地物フィルタ でも利用可能です。
注釈
属性テーブルからレコードをフィルタリングしても、レイヤから地物がフィルタリングされるわけではありません。地物はテーブルから一時的に非表示になるだけで、マップキャンバスからはアクセスでき、フィルタを取り除いてもアクセスすることができます。フィルタでレイヤから地物を実際に隠すには、 クエリビルダ を使用してください。
Tip
地図上に表示されている地物を表示
によるデータソースフィルタリングの更新
パフォーマンス上の理由で、属性テーブルに表示される地物がテーブルを開いたときのキャンバス範囲に空間的に制限されている場合(設定方法は データソースオプション を参照)、新しいキャンバス範囲で 地図に表示されている地物を表示 を選択すると、空間的な制限が更新されます。
16.2.3.3. フィルタ式の保存
属性テーブルのフィルタリングに使用した式は、以降の呼び出しのために保存することができます。 属性フィルタ や 詳細フィルタ(式) のエントリを使用すると、使用されている式が属性テーブルダイアログの下部にあるテキストウィジェットに表示されます。テキストボックスの横にある 名前付きで式を保存 を押すと、プロジェクトに式が保存されます。ボタンの横にあるドロップダウンメニューを使用して、自分で式の名前を付けて保存できます( 式を新たに保存... )。保存された式が表示されたら、 ボタンがトリガーされ、そのドロップダウンメニューから 式を編集 (式の名前も編集可)や、 保存済み式の削除 が行えます。
保存済みフィルタ式はプロジェクト内に保存され、属性テーブルの 保存済みフィルタ式 メニューをから利用できます。これは、アクティブなユーザープロファイルの全プロジェクトで共有される ユーザー保存式 とは異なります。
16.2.3.4. フォームによるフィルタと地物選択
フォームによる地物選択/フィルタ をクリックするか、または Ctrl+F を押すと、属性テーブルダイアログをフォーム表示に切り替え、各ウィジェットが検索変数に置き換わります。
ここで説明するこのツールの機能は、 値による地物選択 で説明されているものと同様です。そちらには、すべての演算子と選択モードについての説明があります。
属性テーブルから地物を選択/フィルタする際には、フィルタを定義したり、絞り込んだりできる 地物をフィルタする ボタンがあります。このボタンを押すと 詳細フィルタ(式) オプションがトリガーされ、対応したフィルタ式がフォームの下部にある編集可能なテキストウィジェットに表示されます。
すでにフィルタされた地物がある場合は、 地物をフィルタする ボタンの隣にあるドロップダウンリストを使用してフィルタを絞り込むことができます。オプションは次のとおりです。
フィルタの絞り込み ("AND")
フィルタを拡げる ("OR")
フィルタを削除するには、左下のプルダウンメニューから 全地物を表示 オプションを選択するか、または式をクリアして 適用 ボタンをクリックするか Enter キーを押します。
16.2.3.5. More actions on features
Users have several possibilities to manipulate feature in an attribute table. Right-click in a cell and you can:
地物を すべて選択 ( Ctrl+A )
セルの内容をコピーする で、セルの内容をクリップボードにコピーする
地物を選択することなく 地物にズーム
地物を選択することなく 地物にパン
地物をフラッシュ で、マップキャンバス内で強調表示
フォームを開く :そのクリックされた地物にフォーカスした状態で、属性テーブルをフォーム表示に切り替えます
Display a list of actions, previously enabled in the tab.
If you want to use attribute data in external programs (such as Excel, LibreOffice, or a custom web application), select one or more row(s) and use the Copy selected rows to clipboard button or press Ctrl+C.
地物のコピー ドロップダウンリストで貼り付け形式を指定できます:
メニューでは、Plain text, no geometry: attributes are copied as text but the geometry is skipped
Plain text, WKT geometry: attributes are copied as text and the geometry is returned in WKT
GeoJSON: attributes and geometry are formatted as GeoJSON data
16.2.4. 属性値の編集
In order to modify data in an attribute table, you should first toggle the layer into edit. Press the Toggle Editing button. Depending on the layer geometry type and the clipboard state, a few more tools are enabled in the attribute table top toolbar.
Editing attribute values can then be done by:
新しい値をセルに直接入力します。属性テーブルがテーブル表示でもフォーム表示でも可能です。従って、変更はセルごと、地物ごとに行われます。
フィールド計算機 を使用して、あるフィールド列全体に対して連続して更新を行います。フィールドは既存のものでも、新しく作られたものでもよいですが、更新は複数の地物に対して行われます。これは仮想フィールドを作るためにも使用することができます。
クイックフィールド 計算バー を使用します。上と同じですが既存のフィールドに対してのみ使用できます。
マルチエディット モードを使用します。複数の地物の複数のフィールドを連続して更新します。
Putting the layer into edit mode will also allow you to Paste features from clipboard (Ctrl+V) Cut selected rows to clipboard (Ctrl+X) or Delete selected features. More details at 編集.
16.2.4.1. フィールド計算機を使用する
属性テーブルの フィールド計算機 ボタンを使うと、既存の属性値もしくは定義された関数に基づいて計算を行うことができます。例えば、ジオメトリ地物の長さや面積の計算ができます。計算結果は既存のフィールドの更新や、新しいフィールド(これは 仮想 フィールドも可)への書き込みに使うことができます。
フィールド計算機 は編集をサポートするすべてのレイヤで利用可能です。フィールド計算機のアイコンをクリックすると、ダイアログを開きます( 図 16.73 参照)。レイヤが編集モードでない場合には警告が表示され、フィールド計算機を使用すると、計算が行われる前にレイヤが編集モードに変わります。
Based on the Expression Builder dialog, the field calculator dialog offers a complete interface to define an expression and apply it to an existing or a newly created field. To use the field calculator dialog, you must select whether you want to:
レイヤの全体に計算を適用したいのか、それとも選択した地物のみに適用したいのか
計算によって新しいフィールドを作りたいのか、それとも既存のフィールドを更新したいのか
新しいフィールドを作ることを選んだ場合には、フィールドの名前やフィールド型(整数値、小数点付き数値、日付、テキストなど)を入力する必要があり、必要ならばフィールド長や精度も入力します。例えば、フィールド長が10で精度を3とすると、これは小数点より前に7桁あり、小数部が3桁の数値ということになります。
式 タブを使用している場合のフィールド計算機の動作を簡単な例で説明します。QGISサンプルデータセットから、 railroads
レイヤの長さを km 単位で計算したいとします:
出力する属性(フィールド)の名前 を
length_km
に設定します。フィールド型 として
小数点付き数値(real)
を選択します。フィールド長 を
10
に、 精度 を3
に設定します。ジオメトリ グループにある
$length
をダブルクリックして、ジオメトリの長さをフィールド計算機の式ボックスに追加します(式ボックスの下に最大60文字までの出力のプレビューが表示され、式が組み立てられるとリアルタイムに更新されます)。フィールド計算機の式ボックスで
/ 1000
を入力して式を完成させ、 OK をクリックします。これで、属性テーブルに新しい length_km フィールドが出来ました。
16.2.4.2. 仮想フィールドの作成
A virtual field is a field based on an expression calculated on the fly, meaning
that its value is automatically updated as soon as an underlying parameter changes.
The expression applies to all the features in the layer and is set once;
you no longer need to recalculate the field each time underlying values change.
For example, you may want to use a virtual field if you need area to be evaluated
as you digitize features or to automatically calculate a duration between dates
that may change (e.g., using now()
function).
Creating a virtual field is done through the Field calculator dialog and follows the same procedure as for regular fields. Simply remember to check the Create virtual field option and use a field type compatible with the data your expression would generate.
Editing a virtual field is done through the Fields tab of the layer properties dialog (see 属性プロパティ). The expression defining the field is exposed in the Comment column, and pressing the button next to it opens an expression editor window for update.
注釈
仮想フィールドの使用
A field can be set virtual only at its creation.
仮想フィールドはレイヤの属性として永続的ではありません。つまり、仮想フィールドを作成したプロジェクトファイル内にのみ保存され、そこでのみ利用可能です。
16.2.4.3. クイックフィールド計算バーを使用する
フィールド計算機がいつでも利用可能なのに対して、属性テーブルの上部にあるクイックフィールド計算バーは、レイヤが編集モードにある場合にのみ表示されます。式エンジンのおかげで、クイックフィールド計算バーを使えば既存のフィールドの編集がより素早くできるようになります。
16.2.4.4. 複数のフィールドの編集
これまでのツールとは異なり、マルチエディットモードでは、さまざまな地物の複数の属性を同時に編集できます。レイヤを編集モード切り替えて、以下の操作によりマルチエディット機能にアクセスできます。
注釈
属性テーブルのツールとは異なり、
オプションを選択すると現れる、変更する属性値を入力するためのダイアログはモーダルなダイアログです。したがって、実行前に地物の選択が必要です。複数のフィールドを一度に編集するには:
編集したい地物を選択します。
属性テーブルツールバーから をクリックします。これによりダイアログがフォーム表示に切り替わります。地物の選択はこの段階でも行うことができます。
属性テーブルの右側には、選択した地物のフィールド(と値)が表示されています。新しいウィジェットが各フィールドの横に表示され、現在のマルチエディット状態を表示します。
選択した地物はフィールドに異なる値を有しています。値は空で表示され、各地物は元の値を持っています。ウィジェットのドロップダウンリストから、フィールドの値をリセットすることができます。
フィールドの値が編集され、入力した値を選択した地物すべてに適用しようとする状態です。ダイアログの上部には、変更を適用するか、リセットするかを案内するメッセージが表示されます
これらのウィジェットのいずれかをクリックすると、フィールドの現在の値を設定するか、元の値にリセットできます。つまり、フィールド単位で変更をロールバックできます。
変更したいフィールドを編集します。
上部のメッセージ内の 変更の適用 をクリックするか、または左側パネルの別の地物をクリックします。
選択した地物すべて に変更が適用されます。地物が選択されていない場合、テーブル全体が変更内容で更新されます。変更は単一の編集コマンドとして行われます。したがって、 元に戻す を押すと、選択したすべての地物の属性変更を一度にロールバックします。
注釈
複数編集モードは「自動生成」または「ドラッグ&ドロップ」のフォームでのみ利用可能です( データに合わせてフォームをカスタマイズする 参照)。カスタムUIフォームではサポートされていません。
16.2.5. Exploring features attributes through the Identify Tool
The Identify features tool can be used to display all attributes of a feature in the map canvas. It is a quick way to view and verify all data without having to search for it in the attribute table.
To use the Identify features tool for vector layers, follow these steps:
Select the vector layer in the Layers panel.
Click on the Identify features tool in the toolbar or press Ctrl+Shift+I.
Click on a feature in the map view.
The Identify results panel will display different features information depending on the layer type. There are two columns in the panel, on the left side you can see Feature and on the right side Value. Under the Feature column, panel will display following information:
Derived section - those are the information calculated or derived from other information in the layer. For example, the area of a polygon or the length of a line. General information that can be found in this section:
Depending on the geometry type, cartesian measurements of length, perimeter, or area in the layer's CRS units. For 3D line vectors, the cartesian line length is available.
Depending on the geometry type and if an ellipsoid is set in the Project Properties dialog ( ), ellipsoidal values of length, perimeter, or area using the specified units.
The count of geometry parts in the feature and the number of the part clicked.
The count of vertices in the feature.
Coordinate information that can be found in this section:
X and Y coordinate values of the clicked point.
The number of the closest vertex to the clicked point.
X and Y coordinate values of the closest vertex.
If you click on a curved segment, the radius of that section is also displayed.
データ属性 :これは、クリックされた地物の属性フィールドと値のリストです。
リレーション を定義している場合には、関連する子地物についての情報
リレーションの名前
参照フィールドのエントリ、例えば関連した子地物の名前
アクション :レイヤプロパティダイアログで定義されているアクション( アクションプロパティ 参照)をリストします。デフォルトのアクションは
地物フォームを見る
です。データ属性 :これは、関連する子地物の属性フィールドと値のリストです。
16.2.6. 外部リソースの保存と取得
フィールドは外部ストレージシステムに保存されたリソースを対象とすることもできます。属性フォームは外部ストレージシステムに対するクライアントとして動作するように設定でき、フォームから直接、ユーザーの要求に応じて外部ストレージシステムからリソースを保存・取得することができます。
16.2.6.1. 外部ストレージの設定
外部ストレージを設定するにはまず、最初にベクタレイヤの 属性フォームプロパティ を設定し、 アタッチメント ウィジェットを選択する必要があります。
アタッチメント ウィジェットを選択したら、まずは ストレージタイプ を以下の中から選択します:
ファイルを選択 :ターゲットのURLがある場合に使用します。リソースを選択すると、ストア操作は行われず、属性値は単にURLで更新されます。
単純コピー :リソースのコピーをファイルディスクの指定位置(ローカル、ネットワーク共有ファイルシステムどちらも可)に保存し、属性値はコピーへのパスで更新されます。
WebDAV Storage: リソースは WebDAV プロトコルをサポートするHTTPサーバーにプッシュされ、属性はそのURLで更新されます。Nextcloud や Pydio などのファイルホスティングソフトウェアがこのプロトコルに対応しています。
AWS S3: The resource is pushed to a server supporting AWS Simple Storage Service protocol and the attribute is updated with its URL. Amazon Web Service and MinIO hosting software support this protocol.
続いて、 保存URL パラメータを設定する必要があります。これは、新しいリソースを保存する必要がある場合に使用するURLです。これは地物の属性に応じた特定の値を持てるように、 データによって定義された上書きウィジェット を使用して式を設定することもできます。
変数 @selected_file_path を式中で使用すれることができ、ユーザーが(ファイルセレクタを使用して、あるいはドラッグ&ドロップで)選択したファイルの絶対ファイルパスを表すことができます。
注釈
Using the WebDAV or AWS S3 external storage, if the URL ends with a "/", it is considered as a folder and the selected file name will be appended to get the final URL.
外部ストレージシステムが必要とするならば、 認証 に関する設定も行えます。
注釈
To use the AWS S3 external storage, you must use an AWS S3 authentication type.
16.2.6.2. 外部ストレージの利用
設定が完了したら、地物の編集中状態で ... ボタンを押すことで、ローカルファイルを選択できます。 ストレージタイプ に応じてこのファイルは外部ストレージシステムに保存され( ファイルを選択 を選択した場合を除く)、フィールドの値は新しいリソースのURLで更新されます。
注釈
ファイルアタッチメントウィジェット上にファイルをドラッグ&ドロップすることでも、同様の結果が得られます。
キャンセル ボタンを使用すると、保存プロセスが中断します。 統合ドキュメントビューア を使用してビューアの設定を行うことで、外部ストレージシステムからリソースを自動的に取得し、URLの下に表示させることができます。上記の アイコンは、外部ストレージシステムからリソースを取得できないことを示しています。この場合、より詳細な情報が ログメッセージパネル に表示されていることがあります。